
DCコミックスは2026年のニューヨーク・コミコン(New York Comic Con、略称NYCC)で、DCブラックレーベルの新作コミック『Green Lantern: The Dying of the Light』を2027年に刊行すると発表した。『Absolute Superman』の脚本家ジェイソン・アーロンと、スペイン人アーティストのTirso Consがタッグを組む全5号のシリーズで、2027年3月から刊行予定だ。


今回の主人公はグリーン・ランタンことハル・ジョーダン。ただし、意気揚々と活躍していたヒーロー時代ではなく、別の未来の時間軸が舞台となる。ハルは宇宙刑務所で20年もの歳月を過ごして年老い、指にはめたグリーン・ランタンのリングもエネルギーがほぼ尽きかけている。
力を制限されたハルは、意志の力とリングを駆使する新たな方法を見つけなければならない。現時点では、なぜ彼が投獄されたのか、誰が彼を閉じ込めたのか、今後どんな敵が立ちはだかるのかは明かされていない。かつて想像力ひとつで多彩な武器を作り出せた男が、限られたリソースで活路を切り開くことになる。


報道によると、アーロンはイベント会場で本作を『バットマン:ダークナイト・リターンズ』になぞらえ、「かなりの部分で考えていたのは、『もしフランク・ミラーがグリーン・ランタンを書いたら、どんな作品になるだろう?』ということだった」と語った。
つまり新作では、かつての力を失ったヒーローを、よりダークで荒々しい語り口から掘り下げることになる。『バットマン:ダークナイト・リターンズ』は、年老いたバットマンが再び戦いに身を投じる姿を描き、ヒーローの老いと社会の矛盾を通してキャラクターを再検証した。本作はそれに近いテーマを、グリーン・ランタンの宇宙へ持ち込む。
アーロンはこれまで『Scalped』『Southern Bastards』といったクライムコミックで名を上げ、マーベル・コミックスでは長年にわたり『マイティ・ソー』『ウルヴァリン』『アベンジャーズ』を執筆。ジェーン・フォスターをソーへと変身させたほか、ヴィランのゴア・ザ・ゴッド・ブッチャーも共同で生み出した。近年はDCコミックスに活動の場を移し、『Absolute Superman』や『Batman: Off-World』に参加。往年のスーパーヒーローを新たな角度から描くのは、今回が初めてではない。
作画を担当するTirso Consは、フランス・ベルギーのコミック市場でキャリアを築き、Paquet、Glénat、Delcourtなどの出版社と仕事をしてきた。その後、エルスワールド作品『Dark Knights of Steel: Allwinter』を手がけ、アメリカのコミック市場へ進出した。
『Bleeding Cool』によると、この企画はすでに約2年前から進められていたという。DCブラックレーベル作品となる『Green Lantern: The Dying of the Light』は、メインシリーズの物語を単純に引き継ぐのではなく、独立性の高い世界でハルを描く。現時点でDCコミックスは、詳しいストーリーや各号の刊行情報を明らかにしていない。
via: Bleeding Cool