『ガンダムSEED DESTINY』伝説の私服が「ダサすぎる」と再び話題に 担当デザイナーが明かした事情「企画の指定通りに描くしかなかった」

劇場アニメ『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』の前日譚となる『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM ZERO』が、2027年1月15日に公開されます。公開時期に合わせて「『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM ZERO』劇場公開記念フェアinアニメイト」も開催され、キャラクターたちの私服姿を描いたビジュアルが公開されました。

ところが新たな私服ビジュアルの公開をきっかけに、『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』放送当時の私服デザインまで発掘されることに。「当時の衣装はダサすぎる」と、最新ビジュアルとの比較が盛り上がりました。すると、当時このイラストを手掛けたデザイナーが、衣装デザインの事情を説明。「批判や皮肉を見ると少し傷つくものの、自分の望んだ結果ではなかった」と胸中を明かしています。

今回掘り起こされたのは、『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』放送当時に描かれたキャラクターたちの私服イラスト。ネットでは「これ、本当に着たいと思う?」「公式はグッズを売る気があるのか……?」など、容赦ないツッコミが飛び交いました。

公式のキャラクターグッズ用イラストには、ファンの期待を大きく下回ってしまうものが登場することもあります。せっかく魅力的なキャラクターなのに、なぜか一瞬で芋っぽい姿に。推しでも購入をためらってしまう、なんとも切ない現象です。

(関連記事:公式キャラクターグッズのデザインが「ダサい」 ファンも買えない「謎すぎるキャラクター衣装」が話題に)

過去のイラストが再び話題になると、制作に参加したデザイナーの深野洋一さんが当時の事情を投稿しました。

これを描いたのは自分ですが、今になってタイムラインで「クソダサファッション」の例として取り上げられ、心がズタズタです(SNS、本当に容赦ない……)。

実際のところ、当時は企画側が大量のファッション誌やアクセサリー誌を持ち込み、キャラクターごとに着せたい服や装飾品を指定していました。そのまま描くと権利上の問題があるため、少しアレンジを加えて描いたものです。なお、配色は別部署が担当しています。

依頼を受けたデザイナーが企画側の指定に沿って制作するのは、当然といえば当然のこと。当時の雑誌では実際に流行していたスタイルだったのでしょう。それが20年以上たった現在、ここまで盛大にツッコまれてしまうとは……。深野さんが複雑な気持ちになるのも無理はありません。

ネットでは深野さんを擁護する声も続出。「当時の若者の間では、確かにこういうスタイルが流行していた」と指摘されています。一方で、現実の流行をそのまま二次元キャラクターに落とし込むと、妙な違和感が生まれることも。リアルで流行している服が、必ずしもアニメキャラクターに似合うとは限らないようです。

企画側から細かく指定されていたとなれば、デザイナーだけを責めるのはさすがに酷というもの。限られた条件の中で、こうした形に仕上げるしかなかったようです。

また、「服そのものが本当にダサいわけではない」との意見も。当時は実際に流行したスタイルですが、キャラクターのイメージや作品の世界観と噛み合っていないため、余計にちぐはぐに見えてしまうというわけです。

何年たっても、ネットの海から掘り起こされて再びツッコまれる過去のデザイン。コラボ衣装や私服、テーマに沿った描き下ろしを制作する際は、流行だけでなくキャラクターの個性やイメージとの相性も大切です。そこがバッチリ決まれば、ファンも気持ちよく財布を開けられるはず。推しの謎コーデを前に、笑うべきか泣くべきか迷う事態は減ってほしいところですね。

via: X@深野洋一