3歳から続いた父子の『ガールズ&パンツァー』映画鑑賞、成長した息子に断られる ネットから「作品完結より切ない…」の声

子どもを持つ親にとって、わが子と一緒にアニメを楽しんだり、同じ作品を追いかけたりできるのは、何物にも代えがたい幸せです。しかし、子どもが成長しても、そんな時間はずっと続いていくのでしょうか。

あるXユーザーが先日、息子が3歳のころから『ガールズ&パンツァー』の新作が公開されるたび、親子で映画館へ足を運んでいたという思い出を投稿しました。しかし、息子が中学2年生になった今年、いつものように誘ったところ、きっぱり断られてしまったとのこと。「これが親離れというものなのか?」と漏らした父親の思いに、多くの人が胸を締め付けられています。

Xユーザーのチャッピーさんは、「最も恐れていた日がついに来てしまった」と投稿しました。

息子が3歳のころから、『ガールズ&パンツァー』の新作が公開されるたび、妻と娘には留守番をお願いし、息子と2人きりで映画館へ出かけていたそうです。幼い息子の手を引いて映画館へ入り、普段なら母親に許してもらえない特大サイズのコーラを飲ませ、一緒にスクリーンを見つめる。それが長年続いてきた、父子お決まりのコースでした。

ところが今回、いつも通り息子を映画に誘ったところ、迷うそぶりもなく断られてしまいました。かつては父親に手を引かれていた小さな子どもも、今では中学2年生です。投稿者は、子どもの成長はもちろんうれしく、親に頼らなくなっていくことも喜ぶべき変化だと理解しています。それでも、当たり前のように繰り返してきた日常が、いつの間にか思い出へ変わっていたことに、寂しさを感じずにはいられなかったようです。

父子で最後に鑑賞した作品は、『ガールズ&パンツァー 最終章』第4話でした。映画館を出たときには、次回もまた息子と一緒に見られると思っていたそうです。しかし、『ガールズ&パンツァー 最終章』が本当の完結を迎えるより先に、父子で作品を見る時間のほうが、2人だけの「最終章」を迎えてしまいました。

▼2023年には息子と『ガールズ&パンツァー 最終章』第4話を鑑賞。2021年の第3話も一緒に見ていました。

この投稿には多くの共感が寄せられ、子どもと一緒にアニメや映画を楽しんだ思い出を語る人も相次ぎました。

あるユーザーは、以前は息子と一緒に『ガールズ&パンツァー』のアニメを見ていたといいます。息子は社会人になってから1人で映画館へ行くようになり、『最終章』第1話から第4話までの一挙上映や、第5話の最速先行上映にも参加したそうです。

別のユーザーは、かつて娘と一緒に『プリキュア』を見ていたものの、娘のほうが先に“卒業”。取り残されたようで、かなり寂しかったと振り返っています。

また、息子が小学2年生のころから、実写映画『キングダム』を一緒に見続けてきたという人も。第5作が公開されるころには中学3年生になった息子から「友達と見に行ってもいい?」と聞かれ、それを機に親子それぞれで映画館へ行くようになったそうです。子どもの成長はうれしいものですが、やはり少し寂しさも残ります。

長年にわたって新作が制作されている『ガールズ&パンツァー』だけに、完成を待つ時間の長さに思いをはせるファンもいました。

あるユーザーは、友人と『新世紀エヴァンゲリオン』や『ガンダム』などを追いかけていたころ、「あと何年待てばいいんだ。人生のほうが先に終わってしまう」と冗談交じりにぼやいていたといいます。しかし今になってみると、作品の完結を見届けるだけの寿命はあっても、大人になった自分には、若いころのように映画館へ足を運ぶ気力や時間が残されていないことに気付いたそうです。

一方、さらに胸が痛くなる体験を明かした人もいました。退職した父親に『ガールズ&パンツァー』を勧めたところ、見事にハマってくれたそうです。それ以来、劇場版や『最終章』が公開されるたび、父子で映画館へ足を運んでいました。しかし今年初め、父親は作品の完結を待つことなく亡くなってしまったといいます。そのユーザーは投稿者に対し、簡単に諦めず、息子と一緒に作品を楽しめる機会をこれからも大切にしてほしいとエールを送りました。

息子が3歳のころから中学2年生になるまで、投稿者と息子が一緒に『ガールズ&パンツァー』を見てきた時間は、すでに10年以上。息子にも自分なりの好みや生活が生まれ、父子の映画デートは、ここでひと区切りとなるのかもしれません。

子どもが成長し、少しずつ自立していくことは、もちろん喜ばしいことです。それでも、ずっと続くと思っていた日常が突然途切れれば、親として寂しさを覚えるのも無理はありません。投稿者が本当に切なく感じたのは、息子が『ガールズ&パンツァー』を見なくなったことではなく、これからも続くと思っていた父子の時間が、気付かないうちに次のステージへ進んでいたことなのかもしれません。

via: X@チャッピー