VTuberグループ「あおぎり高校」を巡り、心配なニュースが相次いでいます。メンバーの千代浦蝶美によるリアルライブが延期となり、多額の損失が発生したほか、メンバーの栗駒こまるが契約に関する問題を受けて活動を休止。活動再開の時期は、現時点で未定となっています。
あおぎり高校は10月15日、ライブイベントの運営やコンテンツ制作、所属メンバーを支援する体制について全面的な見直しを行うと発表。あわせて、12月に開催を予定していた音楽祭の中止も明らかにしました。相次ぐ発表に、ファンからは運営の現状やメンバーの今後を心配する声が上がっています。

あおぎり高校は2026年9月、運営体制を再整備するため、公式YouTubeチャンネルの更新と動画投稿を一時停止すると発表していました。今回の告知では、運営体制の見直し状況や今後の活動方針、公式チャンネルの動画投稿再開、12月末に予定していた音楽祭の扱いについて報告しています。
運営体制の見直しについて
ライブイベントの延期や公式Xアカウントでの誤ったリポストなど、運営上の不手際が相次ぎ、ファンに心配と迷惑をかけたことをあらためて謝罪。運営体制の再整備に向け、各問題について以下の改善策を進めていると説明しました。
■ イベントの制作・実施フロー
9月に予定していたライブイベントの延期を受け、各企画における責任者とスタッフの役割を明確化。イベント制作のフローも見直し、各工程で準備状況を確認するとともに、問題が発生した際は速やかに責任者へ報告し、状況の把握と判断を行える仕組みを導入したとのことです。新たな運用方法は、すでに実施されています。
■ 公式アカウントの管理・運用
2026年10月4日、公式Xアカウントが外部の投稿を誤ってリポストし、ファンに不快な思いをさせたとして謝罪。使用端末やアカウント権限、投稿前の確認フローなど、公式アカウントの管理方法をあらためて見直したとしています。
■ コンテンツの企画・制作・公開に関する基本方針
自由な発想とチャレンジ精神を大切にしながら、関係法令や各プラットフォームの利用規約を順守し、権利や安全、プライバシーに十分配慮したうえで、会社が責任を持ってコンテンツの企画・制作・公開を行うと説明。今後も改善策を進め、活動を安定して届けられる運営体制の構築を目指すとしています。
今後の活動方針について
各メンバーの魅力をより多くの人に知ってもらうため、今後は個人チャンネルや個人活動に、これまで以上に力を入れていくとのこと。メンバーが希望する活動の方向性に合わせ、企画や制作、営業、権利確認などをサポートします。また、これまで公式チャンネルの制作に投入していた人員や時間を個人活動にも振り分け、支援の幅を広げる方針です。
一方、あおぎり高校名義でのグループ活動や、複数メンバーによる企画も引き続き実施予定。これまで大切にしてきた面白さや、既存の枠にとらわれず挑戦する姿勢はそのままに、企画内容に応じて最適なメンバー構成と表現方法を選び、コンテンツを届けていくとしています。
公式YouTubeチャンネルの動画投稿再開について
公式YouTubeチャンネルでは、10月から順次、動画投稿を再開します。今後は投稿本数を見直し、複数のメンバーが参加する企画など、公式チャンネルだからこそ実現できるコンテンツに注力。一方で、各メンバーの個人活動にもより多くの力を注ぎ、それぞれの個性を広く届けていく方針です。
12月末の音楽祭について(入学祭の参加者へ)
入学祭で告知されていた12月末開催予定の音楽祭について、運営体制の見直しを進めるなかで、準備方法や実施体制をあらためて確認。検討の結果、今後の活動方針も踏まえ、現状ではファンが満足できる公演を責任を持って届けることが難しいと判断し、音楽祭の開催中止を決定したと説明しています。
イベントを楽しみにしていた人や、すでに予定を組んでいた人に対し、中止によって迷惑をかけたこと、案内が遅れたことを謝罪しました。音楽祭はチケット販売や参加申し込みの受け付けを開始していなかったため、手続きは不要とのこと。今後も複数メンバーが参加する企画やイベントについては、内容に応じて最適な開催方法を検討し、詳細が決まり次第あらためて案内するとしています。
気になるのは、ファンやメンバーから「校長」の愛称で親しまれてきたプロデューサーで、旧運営会社の代表も務めた藤井慎一郎氏の退任が2026年5月27日に発表されて以降、運営を巡るトラブルが目立つようになった点です。とりわけ主力だった公式YouTubeチャンネルは動画の投稿本数が減少しており、ファンからは「校長の退任で、運営の勢いまで落ちてしまったのでは」との声も上がっています。
藤井氏は2018年の「あおぎり高校ゲーム部」時代から運営に携わってきた中心人物で、株式会社Unlimitedから離れたあおぎり高校を再び盛り上げた立役者でもあります。公式YouTubeチャンネルで話題を集めたShorts動画の多くも藤井氏が制作。約8年にわたってグループを支えた“校長”の退任を惜しむファンは多く、現在のあおぎり高校が迎えている状況に、心配の声が広がるのも無理はありません。

2026年に活動8周年を迎えるあおぎり高校だけに、現在の運営状況を不安視するファンは少なくありません。活動休止が発表された栗駒こまるを除き、ほとんどのメンバーは通常通り活動を続けていますが、今回の大きな体制変更がどのような結果につながるのか。今は続報を待つしかなさそうです。