(画像:Netflix、Pinterest)
今週木曜、Netflixが最大1000人規模の大規模な人員削減を実施した。対象には、在籍10年の最高コンテンツ責任者ベラ・バジャリア、映画部門副社長のダグ・ベルグラッドも含まれている。だがゴシップメディア「Page Six」によると、Netflixの解雇ラッシュはこれで終わりではなく、映画部門トップのダン・リン(下写真)も地位を追われる可能性があるという。
ダン・リンの解任が取り沙汰される最大の理由は、多くの映画関係者との関係が悪化していることだ。前任者スコット・ステューバーの方針とは対照的で、ステューバーがさまざまなジャンルの作品へ積極的に投資し、多くのクリエイターと良好で親密な関係を築いてきた一方、リンはNetflixの支出削減を重視。製作費を厳しく管理し、映画の製作本数もステューバー時代から半分近く減らした。

(画像:Pinterest)
リンのやり方には、Netflixと『Rip/リップ』『アニマルズ』を組んだ班艾佛列克(Ben Affleck)も、内心では強い不満を抱いているとされる。ただし班艾佛列克の代理人は「Page Six」に対し、「Netflixとは終始、非常に良好な関係を築いており、多大なサポートを受けている」と説明している。
しかし、リンをめぐる不穏なうわさはこれだけではない。「Page Six」によれば、Netflixの草創期から同社と仕事を続けてきたデヴィッド・フィンチャー(David Fincher)も、『ザ・ファーザー・ミスアドベンチャー・オブ・クリフ・ブース』(The Further Mis-Adventures of Cliff Booth)の撮影中にリンと衝突。厳しい予算管理に、ついに我慢の限界を迎えたという。折しもBloombergは先月末、フィンチャーが来年の契約満了後、Netflixとの契約を更新しない意向だと報じている。その決断には、リンとの対立が関係しているのかもしれない。
昨年8月には、ザック・スナイダー(Zack Snyder)が準備を進めていた警察アクション映画について、リンが予算を削減しなければ出資も製作開始の承認もしないと主張したとの情報も浮上。その結果、企画は行き詰まり、現在まで撮影に入れていない。
「Page Six」は記事の最後で、最近ワーナー・ブラザース映画のCEO職を解かれたマイケル・デ・ルカ(Michael De Luca)とパメラ・アブディ(Pam Abdy)が、リンに代わってNetflix映画部門を率いる有力候補だと伝えている。このコンビはハリウッドで「クリエイターに理解のある経営陣」として知られ、多くの映画関係者と強い信頼関係を築いてきた。リスクの高い企画にも積極的に投資する姿勢で知られ、今年ワーナー・ブラザースに巨額の損失をもたらした『ザ・ブライド!』(The Bride!)と『DIGGER/ディガー』(Digger)も、リンがかつてNetflixで見送った企画だったという。
ただしデ・ルカとアブディは、Netflix共同CEOのテッド・サランドス(Ted Sarandos)に条件も突き付けている。Netflix作品に現在より長い劇場公開期間を与えない限り、名のある映画監督たちはNetflixで彼らと仕事をしたがらない、というのだ。
via: Page Six