Rockstar Gamesの『グランド・セフト・オートVI』は、日本では2026年11月19日に発売予定。開発の舞台裏が明らかになるなか、本作がリアルなディテールをどこまで追求しているのか、その具体例も見えてきた。ブルームバーグの記者ジェイソン・シュライアーによると、Rockstar Gamesはキャラクターの発汗を表現する専用スクリプトシステムまで構築。活動の激しさに応じて、汗の量が変化するという。

シュライアーは今週公開された開発特集の関連映像で、このシステムについて説明。キャラクターが行う活動にどれだけ体力を使っているかによって、発汗の度合いが決まるという。ダブル主人公を例に挙げると、ルシアはナイトクラブで激しく踊るほど汗が目立つようになり、ジェイソンもトレーニングの運動強度が上がるにつれて、より多くの汗をかく。この仕組みは主人公以外にも適用される可能性があるものの、ほかのキャラクターがどこまで対象となるかは確認されていない。
海外メディアは、Rockstar Gamesが2026年8月に公開した「長編視聴」映像にも注目。ナイトクラブで踊るルシアの肌には、汗をかいているような光沢が確認できる。ただし、単なる照明効果の可能性もあり、新システムを実際に披露した場面かどうかは断定できない。


一見するとささやかなこだわりだが、こうしたディテールからは、『GTA 6』の本格的な開発になぜ約8年もの歳月を要したのかも見えてくる。ブルームバーグによると、Rockstar Gamesはロサンゼルスに専用スタジオまで設置し、脚本家、プロデューサー、ディレクターを集めてNPCの制作に特化したチームを編成。主人公だけでなく、オープンワールドで暮らす人物たちの構築にも莫大なリソースを注いでいることがうかがえる。
注目を集める開発費については、Rockstar Gamesが15億ドル超との噂を否定しており、実際の予算は依然として公表されていない。発売延期を繰り返してきた一方、同社は作品のクオリティを確保する必要性を一貫して強調している。汗の変化からNPCの制作体制に至るまで、幾重にも積み重ねられたディテールには、ゲーム世界のリアリティーをさらに高めようとする開発チームの狙いが表れている。
via: Bloomberg