四枚羽根の圧倒的ボリューム!ガンプラ「MGSD NZ-666 クシャトリヤ」レビュー

墜ちろ、ファンネル!


長年待ち望まれてきた『機動戦士ガンダムUC』屈指の人気を誇る野菜(×)モノアイ機(○)。これまでHGUCやSDでは商品化されていたものの、精密な内部フレームを備えたガンプラにはなかなか恵まれませんでした。そして迎えた2026年、強化人間マリーダ・クルス(プルトゥエルブ)が駆るクシャトリヤが、ついに人気シリーズ「MGSD」で登場。「袖付き」の四枚羽根を広げ、宇宙から乱世へと舞い降ります。


大ボリュームのパッケージを開封すると、まず目に飛び込んでくるのは色分け済みのランナー群。クリアパープルのパーツにはリフレクションカットが施され、サイコフレームの共鳴を思わせる幻想的な輝きを放ちます。


メインとなるグリーンの外装は、色味の異なる3色で細かく色分けされています。一方、こうした面積の広い濃色パーツだけに、バンダイ製キットではおなじみの成形ムラは避けられません。


わずかにラメが混ざったフレームパーツは、個人的にもかなり好印象です。ただし、近年はゲートが細くなる傾向にあり、切り出しやすくなった反面、輸送中にパーツが外れて紛失する可能性もあります。袋を開けて組み立て始める前に、ランナーをしっかり確認しておきましょう。


4枚のバインダー内部を構成するシルバーのフレームには、おなじみのリアルメタリックグロスインジェクションを採用。成形ムラやゲート跡は見られるものの、完成後は外装でほとんど隠れるため、全体の見栄えには影響しません。注目ランナーをひと通りチェックしたところで、さっそく組み立てていきます!


SDガンダムのフォルムにMGの技術を凝縮したMGSD。本キットでは胸部にクリアパープルのサイコフレームが追加され、球形のコックピットまで再現されています。開いてみると、内部にはなんとシートのディテールまで造形されています!


まずは内部フレームを一気に組み上げました。全高約15センチのボディにメカニカルな情報量が凝縮されており、まさに小さな巨人です!


フレームにはシルバーのパーツだけでなく、オレンジイエローのパイプも随所に配置され、メカとしてのリアリティをさらに高めています。


胸部装甲を外すと、コックピットブロックを前方へ展開可能。球形の脱出ポッドを機体から射出できる構造ですが、劇中のマリーダはバンシィのビームを真正面から受け、クシャトリヤとともに宇宙の星屑となってしまいました……。


MG ザクII Ver.2.0にも似た連動ギミックを搭載しており、頭部を左右へ向けると、ピンクのモノアイも動きに合わせて追従します。


上半身は、腰部の多重関節や肩を外側へ引き出せる機構によって広い可動域を確保。外装を取り付ける前なら、ユニークなポーズも朝飯前です(ピーマンは結構です)。


ただし、上腕部には可動を制限する構造があり、一定の角度を超えると腕を胴体へ寄せられなくなるため、動かす際は注意が必要です。手首には一部可動式のものが1対用意されており、複数の交換用手首を管理する手間がないのはうれしいポイントです。


背面から見ると、上半身をどこまで動かせるのかがより分かりやすくなります。もちろん、動かしすぎればさすがに構造が露出してしまいます!


完成後は大部分が見えなくなる背中にも、驚くほど緻密なメカディテールが刻まれています。


股関節には下方向への引き出し機構を搭載。脚部を曲げるためのスペースを広げられます。


股間部底面にはアクションベース用の接続穴があり、使用しないときはカバーパーツで隠せます。こちらもMGSDではおなじみの仕様です。


脚部は、膝のシルバー部分に連動可動が仕込まれています。ただし、もともと手足の短いSDプロポーションだけに、実際に動かしてみても効果はそれほど目立ちません。


本体のチェックを終えたところで、いよいよ4枚の巨大なバインダーを取り付けていきます!


バインダーにはHGUC版にはなかった内部展開ギミックを搭載。さらに、クリアパープルのサイコフレームを組み込むというMGSD独自のアレンジも加えられています。


これにてクシャトリヤの内部フレーム状態は見納め。続いて外装を取り付け、完成形へと仕上げていきましょう。


4枚の翼に覆われたその姿は、初登場時のウイングガンダムゼロ EWを思わせます。まもなく鞘翅の下から、巨大な翼が解き放たれます……。


マリーダ・クルス、クシャトリヤ、出る!


手元にMGSD ユニコーンガンダムがないため(いったいどこで売っているんだ?)、今回はデストロイモードへ変形させたRGを並べてサイズを比較します。


1枚約55グラムもある巨大なバインダーを装着すると、クシャトリヤの総重量は350グラム超え。SDプロポーションの模型としては、驚くほどの重量感です。


頭部に外装を取り付けるとモノアイが見える隙間はかなり狭くなり、光を当てなければ存在に気付かないほどです。


胸部の4門のメガ粒子砲はパーツ分割でしっかり色分けされています。コックピットハッチを上へ開くことで、球形のコックピットを再び確認できます。


特徴的な「袖付き」の白黒エングレービングは、ついにMG シナンジュを上回る豪華仕様に。シールを一切使わず、細かなパーツ分割だけで複雑な紋様を完璧に再現しています。


肩部のホワイト部分には、今回のキットオリジナルとなる展開ギミックを搭載。開くと内部のパイプ構造が露出しますが、開閉にC字ジョイントを用いる珍しい設計には、少々疑問が残ります。


手首の内側にはシナンジュと同様、ビーム・サーベルのグリップを1本収納できます。


腰部スカートアーマーは圧倒的な存在感を放つ一方、可動への干渉もかなり大きめです。


サイドアーマーとリアスカートにはわずかな引き出し機構が用意されていますが、全身を重装甲で固めたクシャトリヤだけに、確保できるスペースは限られています。実際に動かすと少々扱いにくいものの、追加されたモールドや内部フレームがのぞくリアスカートは、非常に立体感のある仕上がりです。


短い脚部も装甲をまとったことで、下半身にどっしりとしたボリュームが生まれました。


最後は、あらためて4枚の大型バインダーに注目していきます。


片側だけでも100グラムを超える重量を支えるため、肩上部の多軸可動アームはかなり固めに調整されています。動かすたびにプラスチック同士がこすれ、ギシギシとした音が鳴るほど。ポーズを変えるたびに、接続軸をねじ切ってしまわないかとヒヤヒヤします。


その固さのおかげで、毒花が咲き誇るように広がる巨大な翼を、しっかりと保持できる点は大きなメリットです。


以前νガンダムのフィン・ファンネルを組んだときが6の倍数・無間地獄だったとすれば、今回のクシャトリヤのバインダーは4の倍数・輪廻地獄。こちらも決して侮れません! バインダーのメガ粒子砲は、内部から押し出すことで3枚の砲口パーツが連動して展開します。


最初の1門を組み上げたときは面白かったのですが、1枚のバインダーに2門、4枚で合計8門。イエローのフィン状パーツだけでも24個あり、後半になるとさすがに単調な作業となってきます。


バインダーには新たな展開ギミックが追加されており、内部にびっしりと並ぶファンネルコンテナのディテールを露出できます。


1枚のバインダーにつき6基、4枚で合計24基のファンネルを収納。6の倍数と4の倍数が交わり、終わりなき因果の輪からは逃れられません!


幸いなことに、模型にはファンネル用のエフェクトやスタンドが付属していないため、全方位攻撃の迫力ある姿を完全再現することはできません。今回は手元にあったスタンドを数本使い、雰囲気だけ再現してみました。


バインダー先端には隠し腕も収納されており、多重関節によって大きく展開できます。


ここにも注目のギミックがあります。隠し腕の一部には、劇中でクシャトリヤが工業コロニーへ侵入した際、リゼルから奪い取ったビーム・サーベルのグリップを収納できます。


両手の武器と組み合わせれば、4本の腕で敵を斬りつける豪快な四刀流を再現可能です!


以上、「MGSD クシャトリヤ」をひと通り紹介しました。2026年に発売されたガンプラのなかでも、個人的にかなりお気に入りの一体です。今回のクシャトリヤに続き、まだHG化されていないクィン・マンサのような大型機体も、将来MGSDで商品化されるのでしょうか。今後の展開にも期待が高まります!(とはいえ、2027年は刹那・F・セイエイのターンでしょうか~)


It’s only you that can fly this new unicorn 

Into the sky...

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