(画像提供:マーベル・スタジオ、マーベル・コミックス)
英国出身のコメディ俳優サシャ・バロン・コーエン(Sacha Baron Cohen)は2025年、マーベル作品に初参戦。Disney+ドラマ『アイアンハート』(Ironheart)シーズン1の最終話に満を持して登場し、MCUの今後を担う大物ヴィランの一人「メフィスト」であることが正式に明かされた。しかし、コーエンがポッドキャスト番組「Happy Sad Confused」のインタビューで語ったところによると、マーベル・スタジオは当初、彼にこの役をオファーすることをためらっていたという。ユダヤ系である彼の出自を侮辱することにならないか、懸念していたのだ。

(画像提供:マーベル・コミックス)
コーエンは当時をこう振り返る。「とてもいいミーティングだったよ。その場で役をオファーされたんだ。確か『アイアンハート』は、製作・監督チームのほぼ全員が黒人だったと思う。彼らはこう言った。『メフィスト役をオファーしたいと思っています。ただ、歴史的にユダヤ人と悪魔が否定的に結び付けられてきたことも承知しています。今回のオファーで、あなたが侮辱されたと感じないか確認したいのです』ってね。ものすごく気遣いがあって、思いやりにあふれていた。だから僕は『大丈夫。気にしないよ』と答えたんだ」
MCUに登場するメフィストは、伝承上の同名の悪魔を直接のモチーフとしたキャラクターだ。一方、コーエン自身はユダヤ系であり、ユダヤ人を生まれつき強欲だとみなすステレオタイプが、悪魔のイメージと結び付けられてきた歴史もある。そのためマーベル側は、今回のキャスティングが本人を不快にさせるのではないかと心配していたようだ。幸いコーエンは意に介さず、メフィスト役への起用が実現した。