生産能力1.4倍に強化!バンダイスピリッツ静岡新工場「バンダイホビーセンター新館」が12月より本格稼働

株式会社BANDAI SPIRITSは先日、静岡県清水市に建設された新工場「BANDAI HOBBY CENTER 新館」が2020年12月1日より本格稼働を開始したことを発表しました。これにより、今後プラモデル商品の生産能力が1.4倍に向上する見込みです。

「BANDAI HOBBY CENTER」は、バンダイが手掛ける数々のプラモデルの生産拠点です。その歴史を紐解くと、前身である「静岡工場」の時代に遡ります。1969年、バンダイは今井科学から静岡県清水市にあった工場を買い取り、プラモデルの生産に乗り出しました。1980年に入ると、テレビアニメ『機動戦士ガンダム』の再放送が社会現象を巻き起こし、日本中で絶大な人気を博します。同年7月、バンダイは「1/144 ガンダム」を皮切りに、数々のガンプラ商品を展開。その後の2年間で公開された『機動戦士ガンダム』劇場版三部作も相まって、空前の商業的成功を収め、バンダイのプラモデル事業における重要な拠点となっていきました。

▼ BANDAI HOBBY CENTER 本館。


2004年、生産効率の改善を目指し、工学部出身のバンダイ ホビー事業部メンバーである佐々木克彦氏が、本社に「BANDAI HOBBY CENTER」の建設構想を提案しました。この提案はすぐに承認され、迅速に着工。2006年に正式に竣工しました。この工場が画期的なのは、生産ラインの集約化・自動化だけでなく、東芝機械(現・芝浦機械)と共同で日本唯一の「4色多色射出成形機」を開発した点にあります。この多色成形技術は、その後のバンダイ製プラモデル商品に大きな革新をもたらしました。

▼ 4色多色射出成形機。

▼ 「4色多色射出成形機」により、一つの金型で4種類の異なる色や素材のプラスチックを同時に成形することが可能です。

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2020年5月時点で、ガンプラシリーズ商品は全世界で7億個以上を販売しており、現在の年間売上総額の5割は日本国外からのものです。『機動戦士ガンダム』とガンプラシリーズ商品が40周年を迎えるにあたり、国内では動く実物大ガンダムを擁する横浜の「GUNDAM FACTORY YOKOHAMA」のオープンが控えています。また、海外では上海での実物大フリーダムガンダム立像の建設、ガンダムの「2020年ドバイ国際博覧会」日本館PRアンバサダー就任、ハリウッドでの『機動戦士ガンダム』実写映画化の予定など、BANDAI SPIRITSは2020年以降、国内外でのガンプラの需要がさらに増加すると予測しており、それに伴い「BANDAI HOBBY CENTER 新館」の建設を計画し、生産能力のさらなる向上を図りました。

本格稼働を開始した「BANDAI HOBBY CENTER 新館」は、既存のホビーセンター敷地内に建設されました。工場内には多色成形機が6台増設され、無人搬送車(AGV)2台と生産成形管理システムが導入されています。これにより、2019年の建設前と比較して、1.4倍の生産能力向上が見込まれています。

▼ 「BANDAI HOBBY CENTER 新館」外観。


▼ 「BANDAI HOBBY CENTER 新館」工場内部。

▼ 無人搬送車(AGV)の稼働状況。


情報元:GUNDAM.INFO