海洋堂 × Zu and Pi 陋室五月『小王子』トレーディングフィギュアシリーズ第2弾「星の流浪曲」を開封レビュー!

香港のデザインスタジオ「Zu and Pi 陋室五月」と、日本の老舗メーカー「海洋堂」がタッグを組んでおくる『小王子』シリーズ。大好評を博した第1弾「秘密の物語」に続き、『小王子』75周年を記念したトレーディングフィギュアの新作「星の流浪曲」が登場です!今回は、その超絶ディテールが魅力の本アイテムを撮り下ろしレビューでご紹介します。

本シリーズは、「陋室五月」の主宰であるアーティスト、スティーブン・チョイ氏が公式ライセンスのもと、独自の画風で『小王子』の世界を再構築。その繊細なデザインを、海洋堂が複雑な工程を経て立体化するコラボレーション企画です。前作「秘密の物語」でもその驚異的なディテールが話題となりましたが、今作「星の流浪曲」もその精巧な作り込みを継承。パッケージからフィギュア本体、付属パーツに至るまで、驚きに満ちた仕上がりとなっています。ラインナップは全8種+シークレット1種の合計9種。1BOX8個入りで、シークレットはランダムで封入されます。

▼ パッケージは、前作までのブルー基調から一新。青磁のようなグリーンとイエローグリーンを組み合わせたデザインが目を引きます。随所に施されたゴールドのアクセントや、高級感あふれるUV加工など、シリーズならではのこだわりは健在です。

▼ 側面には、「星の流浪曲」の美しいイメージフォトがプリントされています。

▼ フタを開けると、そこには小王子のイラストが全面に。息をのむ美しさです。

▼ 個別の小箱も一切手抜きなし! こちらも青磁グリーンとイエローグリーンを基調とし、正面にはフランス語と日本語のロゴ、『小王子』75周年記念マークがあしらわれています。箔押しされたボーダーと商品名「星の流浪曲」の文字、そして紙の繊細なテクスチャーが、特別な高級感を演出しています。

▼ こちらも開封すると、美しいイラストがお目見え。ボートに乗る小王子、子象、そしてキツネが描かれています。

ここでは「君は月夜に光り輝く」を例に見ていきましょう。セット内容は、フィギュア本体を収めたブリスター、実際に回転させることができる美しい星座盤カード、そして新デザインのウェイトコインです。

▼ セットに含まれるウェイトコインは全3種のデザイン。スタンプとしても使えそうな雰囲気です。

1. 砂漠の花(Le Havre)

「砂漠が美しいのは、どこかに井戸をかくしているからだよ……。星が美しいのは、目に見えない花があるからなんだ」という作中のセリフを彷彿とさせる「砂漠の花」。岩に腰掛け、井戸に寄り添う小王子の姿が立体化されています。繊細なグラデーション塗装や、異なる素材感の表現はもちろん、井戸の中には、多くの人には見えない美しいものが隠されているのかもしれません。

▼ ここは開閉ギミック付きです。

2. トラと雪(La tigre e la neve)

『小王子』の中でも特に印象的な、小王子とキツネの対話。最初は「まだなついていないから」と遊べなかったキツネも、共に過ごす時間の中で、お互いにとってかけがえのない存在となっていきます。この胸像スタイルの作品では、「飼いならす」ことを学び、愛されることを知った小王子の心情が深く表現されています。小王子の金色の髪、キツネの長い耳や毛並みもリアルに造形。底部は開閉ギミック付きです。

3. 君は月夜に光り輝く(Moonlight Sonata)

続いてはキツネを主役にした、ミニサイズながらディテール満載のジオラマ作品。存在感抜群の大きな耳が見事に再現されています。静かに座り、風になびくマフラーを纏った姿は、彼がいつもそばにいるような安心感を与えてくれます。背後の大きな植物は幻想的なグラデーションで塗装され、三日月が浮かんでいるのも美しいポイントです。

4. 風立ちぬ(Le Cimetière marin)

『小王子』ファンなら、飛行士の複葉機も印象深いモチーフではないでしょうか。翼の上に無造作に座る小王子の姿がなんともロマンチックです。オレンジから淡いオレンジへのグラデーション塗装は、まるで夕陽に照らされているかのよう。プロペラは回転し、後部の尾翼もわずかに動かすことができます。

5. 秋の童話(An Autumn's Tale)

続いては、個人的に最もロマンチックだと感じた「秋の童話」。アーティストのスティーブン氏は、物語に登場する一輪のバラを“お姫様”として想像し、そこに香港映画『誰かがあなたを愛してる(原題:秋天的童話)』のイメージを重ね合わせました。カモメが引く小舟に乗る小王子とバラ姫。船内はバラをはじめとする花々で満たされ、側面には「With every ending cmoes a new beginning(すべての終わりは新たな始まりを連れてくる)」という一文が。さらに驚くべきことに、小舟を持ち上げると中には小さな飾りが隠されています。

6. コンチェルト(Concert)

崩れた壁に腰掛ける小王子と、岩の上のヘビが織りなす「コンチェルト」。二人が対話するシーンを再現できます。廃墟と化した建物の表面には緻密なディテールが施され、むき出しの鉄筋が打ち捨てられたような寂寥感を醸し出しています。「人間はどこにいるの? 砂漠はちょっと寂しいね」と小王子が尋ねると、「人間のところにいたって、寂しいさ」とヘビは答えるのでした。

▼ 壁の裏側には、取り外し可能な岩が2つ。中にはどんなメッセージが隠されているのでしょうか!?

7. 142857

小王子が地球の砂漠で出会った、月の光のように輝く金色のヘビ。「きみはずいぶん変な動物だね。指みたいに細いじゃないか」と小王子は言いましたが、本作では物語のイメージから一歩踏み出し、巨大なヘビとして造形されています。光の加減で美しく色を変える体表には、雲や惑星のようなパーツがあしらわれ、瞳の表現も秀逸です。

8. 箱の中のヒツジ(Dream in the box)

飛行士が小王子のために描いたヒツジ。何度も描き直した末、小王子が一番気に入ったのがこの「箱の中のヒツジ」でした。本作では、3つの穴が開いた長方形の箱を忠実に再現。しかし、箱を開けてみると、中にはすやすやと眠る小王子の姿が。箱の内側はロマンチックな星空で塗装されています。

9. シークレット - 若さと想像(Young and Beautiful)

今回のシークレットを開封した瞬間、その造形、サイズ、ディテールのすべてから、並々ならぬこだわりが伝わってきます。ポージングのデザインから、個人的には少し成長して頼もしくなったような雰囲気を感じました。しかし、彼はやはり、金色の髪を持ち、一輪のバラのために悩み、ゾウを飲み込んだウワバミを一目で見抜く、永遠に子どもの心を忘れない小王子なのです。

▼ まずは全種集合ショットから!

▼ 今回付属するすべての星座盤を並べてみました。各フィギュアに対応したイラストが印刷されており、繊細な箔押し加工も相まってコレクション価値は抜群です!

▼ 胸像スタイルの「トラと雪」を、第1弾「秘密の物語」のシークレットだった小王子と並べてみました。

今回の「星の流浪曲」は、どのアイテムも造形の完成度、ディテールの表現、デザインの独創性において、まさに「トレーディングフィギュアの域を超えたクオリティ」を改めて見せつけてくれました。『小王子』のクラシックな名場面も、スティーブン氏による新たな解釈も、このフィギュアを通してじっくりと味わうことができます。それでは、撮り下ろしギャラリーをお楽しみください!

『小王子』75周年記念トレーディングフィギュア 第2弾:星の流浪曲(通常版)
参考価格:3,400台湾ドル、1BOX 8個入り、Wrong Gallery Taipeiにて発売中