こんにちは!今回は、3Dモデリングから出力まで、すべて自作した『ビルドストライクガンダム』をご紹介します。

この機体は、アニメ『ガンダムビルドファイターズ』の主役機ですね。息子が見ていたのがきっかけで知りました。以前に『攻殻機動隊』のタチコマを製作(こちらの記事)した後、次はガンダムに挑戦してみようと思い立ったのが始まりです。
当初は食玩の「Gフレーム」くらいのクオリティを目指して設計を始め、ネットで格好いい作例を参考にモデリングを進めていました。しかし、ディテールを追求していくうちに、ふと「あれ?これは想像以上に大変な沼に足を踏み入れてしまったのでは?」と気づいてしまったのです。


しかし、ここまで来たらもう後には引けません。中途半端で終わらせるのは性分に合わないので、覚悟を決めて製作を続行しました。そして、現在の個人向け3Dプリンターがどこまでのクオリティを実現できるのか、実証するという新たな目標も設定しました。

FDM方式の3Dプリンターの特長として、一部の関節を一体成型できる点が挙げられます。この利点を活かし、まずはフル可動のハンドパーツをテスト出力してみました。

次に全身の関節をテストしました。当初は一体成型関節を活用してパーツ数を減らそうと考えていましたが、どうしても関節の保持力が足りず、緩みの問題が解決できませんでした。最終的には、従来通りの軸接続方式に戻すことで、安定した可動を実現しています。


製作コンセプトは、塗装せずとも「素組み」の状態で十分な見栄えになること。そのため、パーツ分割の段階で、可能な限り成形色(フィラメントの色)ごとにパーツを分け、色分けを再現できるように設計しました。




この時点での進捗は、およそ50%といったところです。


可動ハンドパーツでもなんとかビームサーベルやビームライフルを保持できますが、ポージングのしやすさを考慮し、最終的には手のひらに武器固定用のピンを追加しました。
フレームと全体のプロポーションが固まるまでに、さらに2ヶ月を要しました。次はいよいよ、バックパックやその他の武装類の製作に取り掛かります。

武装類が完成(ここでもう1ヶ月が経過)。せっかくなので、専用のディスプレイスタンドも製作することにしました。

そして最後に、組み立て工程を分かりやすく伝えるため、説明書用の写真も撮影しました。
完成写真:
総括として、現在の家庭用3Dプリンターによる模型製作は、すでに射出成形(インジェクション成形)のクオリティに迫っていると感じます。パーツによっては、プラモデルの精度を上回るディテールを再現することも可能です。
3Dデータに関しても、現在では無料のThingiverseから、有料のCults3Dといったサイトで、可動モデルを専門に制作するクリエイターが増えています。3Dモデリングの知識がない方でも、データをダウンロードして簡単に出力に挑戦できます。一方、モデリングができるユーザーにとって、3Dプリンターはまさにアイデアを現実のパーツとして具現化するための、最後のピースを埋める強力なツールとなるでしょう。
しかし、もちろん良い点ばかりではありません。3Dプリンターは、現在主流となっている機種でさえ、初心者にとってはまだまだ導入のハードルが高いのが現状です。フィラメントの選定、機体のキャリブレーション、各種パラメータの調整、そして出力時の環境設定など、一筋縄ではいかない工程が多く存在します。
私が使用している機種は「CR-6 SE」ですが、昨年購入してからこれまでに、エクストルーダーの故障、ネジの緩み、電源スイッチの不具合、メインファンの停止など、様々なトラブルに見舞われました。こうした問題が発生すると、決まってノズルが詰まり、出力物がスパゲッティのように絡まる失敗に至ります。この、頻発するエラーと、原因究明の難しさが、初心者の心を折る最大の要因だと感じています。
幸いなことに、3Dプリンターの技術は年々進化しています。そう遠くない未来に、誰でも手軽に、まるで紙に印刷するように(ズボラでも)扱える便利な3Dプリンターが登場することを期待しています。