『ホビージャパン』編集者が転売擁護発言で炎上、懲戒解雇に

日本の有名模型雑誌、月刊『ホビージャパン』は1969年の創刊以来、半世紀以上にわたり、自動車模型やプラモデルから、精巧なアニメ・漫画キャラクターのフィギュアまで、戦後日本の無数の商品情報、模型製作のハウツー、作例などを掲載してきました。日本を代表する模型雑誌の一つとして知られています。しかし先日、ある編集者が転売行為を擁護したとして、大きな物議を醸しました。

事の発端は、BANDAI SPIRITSが発売した『HG 1/144 ナイチンゲール』が、発売後に大量の転売業者によって買い占められたことでした。

定価7,700円(税込)の商品が、悪質な転売業者によって1万円以上に高騰し、ネットオークションサイトに大量に出品される事態に。空箱ですら3,000円で取引される状況となりました。

この状況に対し、『ホビージャパン』編集者「ぺ」氏(本名:伊藤大介。元『ホビージャパン』編集者、『HOBBY JAPAN EXTRA』責任編集。模型への造詣が深く、雑誌に自作の塗装作例を掲載した経験もある)が、自身のX(旧Twitter)アカウントで一連の私見を投稿しました。

・ん??よくわからん。メーカーからしたら転売だろうがなんだろうが売れてるんだからメーカーは儲かってるんじゃないの?

・転売問題で困ってるのは一部の客層だけで、メーカー、問屋、小売店の売上は増えてるんだから業界全体としては良い方向に向かってる。逆に、昔みたいにいつでも買えて値引きして叩き売りしないと捌けない状況だと、体力のある大手店舗しか薄利多売に耐えられず、小規模な販売店は潰れていくだけだからそっちの方が業界へのダメージはデカいぞ。

・転売嫌いな人って、欲しいものが買えないのに高値で売られてるのがムカつくだけでしょ?じゃあ頑張って手に入れればいいじゃん?頑張らないから、頑張った人からちょっと高いお金出して買うのは普通だと思うけどな。

これらの転売行為を肯定するような発言は瞬く間に拡散され、『ホビージャパン』読者の雑誌への不信感を募らせただけでなく、転売被害者の怒りを買い、玩具業界全体に大きな波紋を広げました。YouTubeチャンネル登録者数100万人を誇る日本の玩具コレクター「ヲタファ/wotafa」氏もこの件について、転売行為を強く批判し、一般販売のガンプラ商品が転売業者によって3倍以上の価格で取引されている現状を訴えました。



騒動勃発後、ホビージャパンは直ちに公式声明を発表し、当該編集者の個人的な発言は会社の立場を代表するものではないこと、そして厳正な処分を行うことを強調しましたが、不信感は収まりませんでした。そして本日(26日)、ホビージャパンは最終的な処分内容を公表。当事者である編集者は懲戒解雇処分となり、管理責任を問われた常務取締役兼編集製作局長、月刊『ホビージャパン』編集長、副編集長は全員が降職処分となりました。

今回のホビージャパン編集者による騒動はこれで収束に向かうかもしれませんが、玩具の需要増加に伴い、今後も転売行為はさらに横行する可能性があります。メーカー各社は、消費者の信頼を勝ち取るためにも、公平な販売方法を真剣に検討していく必要があるでしょう。

via: ホビージャパン編集部