近年、国内大手玩具メーカーのバンダイは、自社製品を模倣し巨額の不正利益を得ていた中国の偽造品業者に対し、積極的に調査を進めています。これまでに複数の有名ガンプラ偽造ブランドを摘発し、逮捕に至ったケースもあります。中国の偽造品業者は根強く存在しますが、一定の抑止効果は生まれています。しかし、その全てが撲滅されたわけではありません。先日、中国広東省で「『ウルトラマン』S.H.Figuarts」の偽造品を製造していた工場が再び摘発され、容疑者3名が逮捕されました。

上海警察の発表によると、同工場で製造された偽造品は、パッケージの外観が正規品とほとんど同じで、販売時には正規品であると偽って販売されていました。しかし、価格は正規品よりも大幅に安価だったとのことです。ある男性が騙されて偽造品を購入し、オフラインのファン交流会で披露したところ、ベテランファンからすぐに「塗装の色合いが違う」「関節が粗悪」といった偽造品の特徴を指摘され、被害に遭った男性は直ちにバンダイに通報しました。

警察は6日間かけて捜査を行い、広東省東莞市にある一般のプラスチック工場に隠されていた偽造品製造工場を摘発し、容疑者3名を逮捕しました。現場には少なくとも5,000セットの偽造『ウルトラマン』フィギュアと、大量の未組立パーツが残されていました。捜査の結果、容疑者の劉(リュウ)は以前、バンダイのOEM工場で品質管理の責任者を務めていたことが判明。退職後、内部の人間を通じて正規品の設計図や関連技術データを不正に入手していました。その後、他の2人と共謀して偽造工場を設立し、正規品を分解・複製する手口で大量の偽造品を製造・販売していました。

同工場で製造されていたバンダイの偽造品は計9種類に上り、総販売数は2万セット以上、不正な利益は400万人民元以上(日本円で約9500万円)に達していました。これほどまでに大胆かつ大規模な犯行であったため、バンダイが徹底的な調査に乗り出したのも当然と言えるでしょう。玩具を購入する際は、発送元が不審な場合や、価格が異常に安い場合などには、くれぐれも注意が必要です!
via: 警民直通车上海