この作品は、これまでで最も制作に時間を費やしたもので、初めて手掛けたミニチュア建築です。約470時間の作業時間を要し、建物の外観や配色、構造設計にもこだわりました。
アーケード筐体、バイク、ガチャガチャは市販の組み立てキットを製作・塗装しましたが、さらに手を加えてディテールアップを図っています。
建物の質感を表現するため、多くの場所へ足を運び、様々な情景資料を収集しました。西門町、淡水、桃園など各地を巡り、時には歩道や側溝の蓋に這いつくばって細部を観察することも。一部の駄菓子はネットで資料が見つからなかったため、休日には懐かしい品を扱う店を巡って、たくさんの飴や菓子を買い集めました。その間、食べ過ぎて少し太ってしまいましたが……。建物の外壁は、質感を出すために下地色、メインカラー、ウェザリングと、10層以上もの色を重ねて表現しています。
建物には、1階と2階の内部をより直接的に鑑賞できるよう、工夫を凝らした設計を施しました。2階部分はトタン屋根が半開閉、または全開閉できるようになっており、1階内部を見るには2階部分を取り外す必要があります。
作品全体で最も時間を要したのは、実は駄菓子やお菓子、カップ麺といった小物類です。棚に並ぶ小さなパーツではありますが、その総数はかなりの量になりました。
夜間の室内に明かりが灯る雰囲気を表現するため、特に夜明け前に撮影を行いました。通常の撮影も深夜に行い、これほど多くの機材を使って撮影したのは初めてのことです。