紅塵が天を覆い、
災禍が訪れる――

2021年、
『ゴジラvsコング』と並び、
もう一つのゴジラ作品としてSFファンを熱狂させたアニメ『ゴジラ S.P <シンギュラポイント>』。
本作において宇宙を破局させる存在として描かれた、ゴジラの最終形態「ゴジラウルティマ」。
そのS.H.MonsterArtsがついに発売され、ファンの元へ届き始めました。
魂ウェブ商店限定アイテムおなじみの輸送箱。

パッケージには、シュレディンガー方程式や作中に登場した「6=9」理論など、謎めいた数式がデザインされています。
造形と彩色は、S.I.C.シリーズでもおなじみの安藤賢司氏と五島純氏が担当しています。
ブリスターから取り出した内容物一覧です。
ゴジラ本体に加え、交換用頭部、そしてミニサイズのジェットジャガーが2種付属します。
それでは本体の造形をじっくりと見ていきましょう。
ゴジラウルティマ
本作でゴジラが進化を遂げた最終形態。劇中では進化直後で全高約45メートルでしたが、その後も成長を続け、最終的には100メートルを超える巨体となりました。

フィギュア本体は、S.H.MonsterArtsのシン・ゴジラ(2016)やアースゴジラと同様に大ボリューム。通常のS.H.MonsterArtsシリーズと比較しても一回り大きなサイズ感です。

尻尾の長さはシン・ゴジラをわずかに上回り、S.H.MonsterArtsゴジラ史上最長を更新しました。

劇中では、出現時に「紅塵」を伴います。
紅塵は本作において怪獣(特異点)の生命の源のような物質であり、ゴジラは自ら紅塵を発生させることができる数少ない存在です(もう一体はサルンガ)。

今回のゴジラウルティマは、原型師による造形は非の打ち所がありません。
個人的には、劇中のCGモデルを一部超えていると感じるほどの素晴らしいクオリティです。


しかし、製品版の塗装は残念ながらかなり簡略化されています。
背びれは成形色のままで、尻尾のディテールも一部塗装が省略され、ぼやけた印象になってしまっています。
目の塗装も評価が分かれるポイント。
遠目には問題ありませんが、クローズアップするとやや粗さが目立ちます。


付属品を見ていきましょう。
スケールが異なるジェットジャガーのミニフィギュア2種と、交換用頭部が付属します。
本体の頭部は顎関節の構造上、口の開閉範囲が限られています。そのため、大きく口を開けた咆哮ポーズは、付属の交換用頭部を使用することで再現可能です。
なお、交換用頭部のディテールは、元々装着されている頭部とほぼ同等です。

咆哮ポーズ。
様々なアングルの迫力あるポージングが可能で、造形そのものの迫力は本当に素晴らしいです。
それだけに、細部の仕上げが惜しまれます。



総評
純粋に造形だけを見れば、今回の「S.H.MonsterArts ゴジラウルティマ」は間違いなく傑作と言えるでしょう。
しかし、いかんせん塗装がシンプルすぎ、細部の仕上げに甘さが目立つのが実情です。
もし『ゴジラ S.P』の熱心なファンでなければ、今後リリースされるかもしれないスペシャルカラーバージョンなどを待つのも一つの手かもしれません。
この仕様では、購入をためらってしまう方もいるでしょう。
最後に、近年のゴジラたちと並べてみました。時代を象徴する4体の共演です。
