今回ご紹介するのは、MOSHOWTOYS(以下、模寿)の合金可動フィギュアです。
このメーカーについては、すでにご存知の方も多いのではないでしょうか。ずっしりとした重量感の合金フレーム、堅牢で安定した関節の保持力、そして内外に施された緻密な塗装。徹底した品質管理によって、模寿の製品は海外製合金トイの最高峰と称されています。
本日レビューするのは、模寿が展開するオリジナルコミック『先祖效應 PROGENITOR EFFECT』に登場する機体。燃えるような真紅のボディと日本の武者鎧を彷彿とさせるデザインから、「甲斐之虎」と名付けられました。
以下、機体設定です。
機体名:甲斐之虎(Takeda Shingen)
全高:18.7 m
動力源:精神共振エンジン
動力規格:1万分の1モル濃度の精神動力炉
日本の戦国大名・武田信玄の精神粒子を動力炉のコアとして開発された近接戦闘型パワードスーツ。アジア太平洋戦区・極東支部の「山櫻組」に所属する。極東支部におけるタロス計画で2番目に開発された機体として、地球外汚染体との戦いに投入される。
以上が「甲斐之虎」の簡単な紹介となります。より詳しいストーリーが気になる方は、ぜひ公式サイトをチェックしてみてください。このアイテムは、開封してすぐにその魅力の虜になりました。価格、可動性能、付属品、そのすべてに大満足で、レビューを終えた直後に次回作を予約してしまったほどです(笑)。
これまで私がレビューしてきた海外トイは「MOTOR NUCLEAR」社の製品が中心でした。当初はシリーズをすべて集めるつもりでしたが、後発の製品になるにつれて価格が高騰。BANDAI SPIRITSのMETAL BUILDやDX超合金、千値練といったハイエンドトイに迫る価格帯になり、さすがに手が出せなくなってしまいました。今やMOTOR NUCLEAR社の製品は、海外トイの価格の天井を突き抜けてしまったと言えるでしょう。かくして、私のMOTOR NUCLEAR全シリーズ収集の道は「黄龍」で途絶えることとなりました…。
玩具に対する価値観は人それぞれですが、個人的にはこのクラスの海外製可動トイであれば、2万円台後半あたりが上限だと感じています。
全身が鋭利なパーツで構成された、いわゆる「魔改造」スタイルのMOTOR NUCLEAR社製品とは異なり、模寿のデザインは比較的オーソドックスで、幅広い層が安心して手に取れるスタイルです。鋭利なパーツが少ないため、遊んでいて怪我をする心配もありません。次回作「梵天丸」の発売も今から楽しみです。
今回は動画と写真の両方でレビューを行っているため、より詳細な解説は動画でご覧いただけます。この記事では、写真とテキストでポイントを絞ってご紹介します。
それでは早速、開封レビューと撮り下ろし写真をご覧ください。刀と赤の組み合わせは、やはり抗えませんね!
▼動画レビューはこちら(4K高画質対応)
▼パッケージアートから、その圧倒的なカッコよさが伝わってきます。このポーズが再現できないと思ったら大間違い。この「甲斐之虎」に可動の限界はありません(笑)。箱の左上には模寿のホログラムシールと公式ロゴ、左下にはオリジナルコミック『先祖效應』の文字が。ところで「至臻級」とはどういう意味なのでしょうか?ご存知の方がいらっしゃいましたら、ぜひコメントで教えてください。
▼パッケージ側面。このポージングも非常にクールですが、驚くほど簡単に再現可能です。
▼ボックスは上下に開くタイプで、合わせ目には封印シールが貼られています。
▼開封すると、聖闘士聖衣神話シリーズを彷彿とさせる二層式のブリスターパックに本体や付属品が収められています。
▼右側の厚紙製封筒の中には、フルカラーの取扱説明書が入っています。
▼説明書はオールカラー仕様です。
▼交換用手首は6対付属。接続はC型ジョイント方式です。抜き差しを繰り返すことによる白化や破損が心配でしたが、公式によるとジョイントにはPOM素材が使用されているとのことです。
POM素材の特性:
1. 熱可塑性プラスチックの中で最も金属に近い特性を持ち、頑丈で耐久性に優れるため「プラスチックの鋼」とも呼ばれる。
2. 優れた剛性と靭性を持ち、引張強度、耐疲労性、曲げ強度において高い性能を発揮する。
3. 優れた耐加水分解性を持つ。
4. 機械加工性、耐摩耗性、耐衝撃性に優れる。
5. 吸湿性が低く、極端に湿度の高い環境でなければ乾燥処理は不要。
6. クリープ(応力による変形)が少なく、長期的な寸法安定性に優れる。
7. 優れた電気的性能と電気絶縁性を持つ。
これらの特性を見れば、模寿がC型ジョイントを採用したことにも頷けます。とはいえ、現在の模寿の技術力であれば、全指可動のハンドパーツも実現できるはず。今後の製品での採用に期待したいところです。
一点補足ですが、武器持ち手の穴が小さく、武器の柄を差し込めない個体があるようです。もしそのような製品に当たっても、無理にこじ開けようとしないでください。破損の恐れがあります。私の場合、ヒートガン(ドライヤーや熱湯でも可)で手首パーツを少し温めて柔らかくし、武器の柄を差し込んでから冷却しました。冷えてから柄を抜くと、ちょうど良いサイズに成形され、スムーズに武器を持たせられるようになりました。
▼説明書の最終ページには、『先祖效應』のストーリー背景が記載されています。
▼短編コミックも収録されています。
▼高級感のある説明書パッケージ。
▼製品にはメーカー保証カードが付属します。この保証を有効にするにはWeChatでの登録が必要で、そのためにアカウントを作成しました。登録を完了すると、アフターサービスが受けられるほか、製品の販売ルートなどを確認できます。これは、ホットトイズ製品にビースト・キングダムの保証書が付属するのと似たシステムですね。
▼ブリスター1層目
本体x1
肩アーマーx2
交換用手首x6対
鬣(たてがみ)パーツx1
▼ブリスター2層目
太刀x2
大太刀x1
マグネット式専用台座x1
このマグネット式台座は本当に素晴らしい設計です。本体の足裏に内蔵された強力な磁石と組み合わせることで、台座にガッチリと固定できます。
▼台座の裏側にはギミックが隠されており、アックス(斧)とサプライズボックスが収納されています。
▼本体が登場。足元から頭頂部まで約29cm。全体的に非常にがっしりとしており、重量感も抜群です。
▼胸部の虎の口が開閉しないのは少し残念ですが、構造を見る限り、改造すれば開閉ギミックを追加できそうです。
▼腕部には金属製関節が大胆に露出しています。装甲の塗装や塗り分けも非常に丁寧で、はみ出しなどは一切見られません。
▼脚部は2色の赤を基調に、ゴールドで細部が塗り分けられています。この脚部のデザイン、どこかで見たガンプラを思い出しますね(笑)。
▼背面のデザインも秀逸です。特に胸部の展開機構や腰部の延伸ギミックが気に入っています。スカートアーマーは日本の甲冑を思わせるデザインで、3層のパーツがそれぞれ独立して可動。重なり合う装甲が非常に勇ましい雰囲気を醸し出しています。
▼ふくらはぎ後部のガンメタリック部分は金属塗装で、合金パーツではありません。写真からも、非常に丁寧な塗り分けが施されていることがわかります。
▼リアスカートアーマーもディテール豊かです。左右それぞれ2枚のパーツが独立可動し、中央の装甲も単独で動かせます。また、中央装甲の家紋は塗装で再現されているため、遊ぶ際は擦れによる塗装剥げに注意が必要です。ゴールドの部分も細かく塗り分けられており、その精度の高さには驚かされます。
▼サプライズボックスの中身は、色違いの鬣パーツでした(他の方も同じでしょうか?)。さらに、『先祖效應』のトレーディングカードも1パック付属。カードまで作るあたり、模寿の本気度が伺えます(笑)。十文字槍の柄もこのボックスに収められています。
▼2本の太刀。それぞれ武田家の家臣にちなんで「鬼美濃」と「虎綱」と名付けられています。
▼2本の太刀の刀身はメタリック塗装が施されています。素材は軟質パーツのため、パッケージから出した際に多少曲がっている場合がありますが、これは製品仕様です。
▼もう1本の大太刀は「癡備源四朗」。こちらも太刀と同様に軟質素材でできています。
▼ディスプレイの際は、1本を腰に差し、残りの2本を付属の武器ラックに掛けることができます。また、大太刀を背負い、2本の太刀を腰に佩くなど、プレイバリューは非常に高いです。
▼こちらの武器は「源左衛門」。どこかゲッターロボが持っていそうなアックスですね(笑)。アックスの後ろにあるのが十文字槍です。
▼アックスの中央には武田家の家紋が刻印されています。刃の部分は美しいメタリック塗装で、非常に鮮やかな銀色です。本体には緻密なメカディテールも施されています。
▼アックスの刃を取り外し、十文字槍のパーツと組み合わせることで、ダブルアックス形態に!(真ゲッターロボ!?)
▼取り外した十文字槍の柄も無駄にはなりません。大太刀の刀身と合体させることで、巨大な薙刀が完成します。
▼肩アーマーを装着し、ついに完全体へ。圧倒的な迫力が全身から溢れ出します。
▼左右の肩アーマーは3層構造になっており、それぞれが独立して可動します。これにより、重厚な層構造が表現されています。この肩アーマー、左右の区別があるのか分からず、取り付けるのに20分近く悩んでしまいました(笑)。アーマー上のマーキングはすべて塗装で再現されているため、遊ぶ際は傷に注意が必要です。塗り分けも非常に緻密です。
▼背中の肩甲骨にあたるパーツは左右に引き出すことができ、腕部の可動範囲を大幅に向上させると同時に、パーツ同士の干渉を軽減しています。これこそが「甲斐之虎」に可動の限界がない理由の一つです(笑)。
▼左右の肩甲骨パーツを引き出すと、腰部を前方へ大きくスイングさせることができます。展開した内部には、びっしりと塗装されたメカディテールが姿を現します。
▼リアスカートアーマーは各パーツが独立可動。中央の装甲は上に引き上げることができ(詳細は動画参照)、特定のポーズを取らせる際の干渉を防ぎます。
▼腕部の水平上げもこの通り、楽々とこなします。
▼左右のサイドスカートアーマーもプレイバリューの高い設計です。外側に開くだけでなく、下方へスライドさせることも可能(写真や動画参照)。これにより、特殊なポージングにも対応できます。
▼フロントスカートアーマーの塗装も非常に精巧です。写真のゴールド部分はすべて塗り分けによるもの。1枚のアーマーに4色もの色が使われており、ゴールドの中にある赤い三角形までもが塗装で再現されています。ディテールに開けられた細かな穴の処理も含め、その仕上がりは見事というほかありません。
以上、テキストと写真による簡単レビューでした。より詳細な内容は動画でご確認いただけます。今回のレビューを楽しんでいただけたら幸いです。日本の武者スタイルが好きで、大刀や太刀を構えたロボットに目がないという方には、ぜひ一度手に取っていただきたい逸品です。コストパフォーマンスは非常に高く、価格も(MOTOR NUCLEAR社製品に比べれば)手頃です。専用台座や豊富な武器によってプレイバリューも抜群。本体足裏の磁石は非常に強力で、冷蔵庫に貼り付けても落ちないとか(笑)。
それでは、次回作「梵天丸」のレビューでお会いしましょう。
▼以下、撮り下ろし写真です。「甲斐之虎」の可動に限界なし!