陸の上の闘争――ROBOT魂『機動戦士ガンダム 第08MS小隊』オプションパーツセット&陸戦型ザクII JC型 レビュー

今回は、アニメ『機動戦士ガンダム 第08MS小隊』の世界観を深める2アイテムをまとめてレビューします。劇中では敵対するジオン公国軍の「陸戦型ザクII JC型」と、連邦軍の装備を拡充する「オプションパーツセット ver. A.N.I.M.E.」を、順にご紹介していきます。

次々とリリースされるザクのバリエーション。コレクターとしては嬉しい悲鳴ですが、今回の陸戦型ザクは、その中でも特に心に残る一体となりました。『08小隊』の宿敵として欠かせない存在であることはもちろん、フィギュア単体としても見どころ満載です。

1. 優れた可動性能

ザクといえば、どこか重厚で無骨なイメージがありますが、この陸戦型ザクは驚くほど高い可動性を備えています。

まずは頭部。首関節の可動により、しっかりと上を向くことができます。これによりポージングの幅が大きく広がっています。頭部の可動範囲は非常に優秀です!

腕部の可動範囲は、これまでのシリーズ製品とほぼ同等ですので、ここでは割愛します。

腰部も同様に驚きの可動範囲を誇ります。首の可動と組み合わせることで、この陸戦型ザクはポージングにおいて大きなアドバンテージを持っています。

脚部の可動性も良好です。足首の設計が秀逸で接地性が高く、片足立ちも容易に決まります。全体のバランスが非常に良いため、疾走するポーズや、ヒート・ホークを振りかざす斬撃ポーズも難なくこなせます。

2. 豊富な武装

今回のザクには、ザク・マシンガン、ザク・バズーカ、そして収納状態と発熱状態のヒート・ホークが付属します。

『08小隊』のミリタリーテイストを反映し、多くの武装に分解・着脱ギミックが搭載されています。例えばザク・マシンガンはマガジンの着脱が可能で、予備マガジンは腰部スカートアーマーにマウントできます。スコープも取り外し可能です。ザク・バズーカも同様にマガジンが着脱できますが、砲身の分解はできません。

これらの着脱可能なパーツは、遊んでいる際に外れてしまうこともありますが、この小さなサイズでギミックを再現している点を考慮すれば、些細なことでしょう。

「ver. A.N.I.M.E.」シリーズのアイテムとして、期待通りの完成度と言えるでしょう。特に大きな不満点はありません。これ以上のクオリティ、例えばマーキングの追加などを求めると、それはもうMETAL ROBOT魂や特別仕様の領域になってしまいます。この価格帯とコンセプトの中では、非常に満足度の高い一体です。

続いては、オプションパーツセットのレビューです。

『08小隊』や『0083』をテーマにした「ver. A.N.I.M.E.」シリーズは期待を裏切らないアイテムが多いですが、今回も例外ではなく、非常にプレイバリューの高い内容となっています。もちろん、素晴らしいセットだからこそ、さらに改善を期待したい点もあります。まずはセット内容から見ていきましょう。

セットには、2種類の武装(ロケット・ランチャー、ミサイル・ランチャー)とそのエフェクトパーツ、シールドを地面に突き立てるためのエフェクトパーツ、180mmキャノン砲の発射エフェクト、そして陸戦型ザクII用の破損腕部パーツが付属します。それでは、一つずつご紹介します。

1. ロケット・ランチャー

ロケット・ランチャーは砲身がやや短く、手にした際の迫力に少し欠ける印象です。もう少し砲身が長く、砲口が太ければ、より見栄えが良くなったでしょう。

以前の長距離砲のように複数に分割できるギミックはありませんが、マガジンの着脱は可能です。

エフェクトパーツを装着すると、非常に躍動感のある見た目になります。爆風の造形は見事で、どの角度から見ても迫力満点です。しかし、エフェクトを砲口に取り付けることでフロントヘビーになり、武器全体が前方に傾いてしまいます。保持が非常に難しく、ポージングに苦労するのが非常に残念です。エフェクトパーツの軽量化や、後方への爆風エフェクトを追加して重量バランスを取るなどの工夫があれば、さらに遊びやすくなったでしょう。

2. ミサイル・ランチャー

ミサイル・ランチャーは比較的コンパクトで、グリップと3つの砲身の計4パーツに分解できます。陸戦型ガンダムが現地で装備を組み立てる劇中シーンを再現して楽しむことも可能です。この武装は片手でしっかりと保持できます。ただし、3つの砲身がそれぞれ分離する構造のため、遊んでいる際に意図せず外れやすいので注意が必要です。

砲口の一つを開くと、エフェクトパーツ接続用の2つの穴が現れます。後方にも爆風エフェクトを取り付け可能で、前後のエフェクトを装着することで、肩に担いだ際の安定感が増します。

煙のエフェクトは秀逸で、ミサイルが時間差で発射される様子が立体的に表現されています。エフェクトを取り付けるだけで、フィギュア全体が生き生きと躍動し始める様は、まさに圧巻です!

3. 180mmキャノン砲関連エフェクト

180mmキャノン砲に関連するエフェクトは、砲口用エフェクト、発射時の砂塵エフェクト、そしてシールドを地面に固定するためのエフェクトの3種類です。

砲口用エフェクトの出来は素晴らしく、長く伸びるマズルフラッシュがキャノン砲の力強さを見事に表現しています。他のエフェクトパーツでも代用は可能ですが、この専用パーツの迫力には敵いません。

しかし、少し気になったのが、シールドを地面に固定するパーツです。公式写真では、地面に突き立てたシールドにキャノン砲を依託させ、砲身を上向きに構えています。この点について、実際に試した結果を共有したいと思います。

実際に遊んでみると、地面に固定したシールドの高さが足りず、砲身を乗せると下向きになってしまい、公式写真のような仰角をつけるのが困難でした。(改めて見ると、公式写真のシールドは手持ちのものより大きく見えるような気もします)

砲身を上向きに構えた方が、やはり迫力が出ます。しかし、そのポーズを維持しようとすると、砲身がシールドから大きく浮いてしまいます。

そこで、シールドを少し手前にずらして、それらしく見えるように撮影してみました。皆さんはこのシーンをどのように再現しているのでしょうか?

個人的には、地面に突き刺さったシールドの表現はとても気に入っています。めくれ上がった土の質感や、舞い上がる砂塵のエフェクトもリアルです。

4. ザクの破損腕部と動力パイプ

陸戦型ザクIIの左腕を取り外し、このパーツを接続します。引きちぎられた動力パイプは小さなパーツですが、取り付けるだけで一気にバトルダメージの雰囲気が高まり、劇中のシーンをリアルに再現できます。

もちろん、ガンダムと並べて飾りたいですね!

さて、各パーツを紹介してきましたが、最後にセット全体の評価をまとめたいと思います。

このオプションパーツセットは、既存のフィギュアのプレイバリューを格段に引き上げてくれる素晴らしいアイテムです。特に、精巧に作られたミサイルと排煙エフェクトが織りなす躍動感は、「ver. A.N.I.M.E.」シリーズの真骨頂と言えるでしょう。こうした遊びの幅を広げるエフェクトパーツが、METAL ROBOT魂やMETAL BUILDといったハイエンドシリーズにも展開されることを期待しています。

もちろん、課題も残されています。それはエフェクトパーツの重量バランスの問題です。

素体となるフィギュアや武器自体が軽量なため、重いエフェクトパーツを装着すると、手首の保持力も相まってバランスが崩れがちです。特にロケット・ランチャーはフロントヘビーが顕著で、今回は陸戦型ガンダムにバックパックを装着させてようやくバランスが取れました。ユーザーが粘着タックなどで補強しなくても済むよう、設計段階での工夫が求められます。例えば、エフェクトパーツを中空構造にして軽量化を図ったり、前後にエフェクトを装着してバランスを取るなどの改善が考えられます。

ちなみに、ロケット・ランチャーをマウントするためのパーツは、説明書によるとバックパックを取り外す必要があるとのことでしたので、今回は試していません。

今後の展開として、1/144スケールのコロニーの残骸や市街地といった、大型のジオラマパーツが登場すれば、ディスプレイの感動はさらに深まるのではないでしょうか。背景紙ではなく、立体物としての展開に期待したいです!

※この記事は外部からの投稿記事であり、当サイトの公式な見解を示すものではありません。内容に疑義や問題がある場合は、お問い合わせ窓口よりお知らせください。