ジオラマモデラーの創作遍歴を大公開【dHCONCEPT X 自由人模型工作室|成功よりも大切なのは、自分が好きで、努力を惜しまないことをやること。】
ミニチュアモデル製作には一体どんな魔法が隠されているのでしょうか。身の回りの見慣れた物事をデスクトップモデルへと縮小する、三人のクリエイターの巧みな手腕と経験を通して、自由人模型工作室の魔法の世界へと足を踏み入れてみましょう。

今回、自由人模型工作室を設立した楊玫津氏(以下、津)、陳世仁氏(以下、蠍)、大和氏(以下、和)の三人の情熱的なジオラマモデラーにインタビューしました。誰もが共有する日常の記憶や、生活の断片である街角の風景を作品の中に凝縮しています。この道のりの中で、彼らはどのようにインスピレーションを培い、制作過程でどのような挫折や困難に直面してきたのでしょうか?


壱、創作、生活、これまでの経験
Q1.いつ頃から模型製作に興味を持ち始めましたか?
蠍:小学校5、6年生の頃だったと思います。超合金トイが買えなかったので、それに比べて模型はずっと安かったんです。高価なおもちゃが買えないから、紙でロボットや車などを作ってみたりもしました。どんな創作が得意かというのは一概には言えませんが、ただずっと模型で心の中にある情景や物語を表現したいと思ってきました。過去の台湾の街角の風景から、後のファンタジーや近未来の生活の様子まで、すべてはまず頭の中にそういったイメージがあったからこそ、様々な方法を尽くしてそれらを現実世界に引き出そうとしてきただけです。
和:20代前半の頃です。SFモデルに夢中になり、当時は皆さんがよく知っている《ガンダム》の模型でした。ただ、純粋に組み立てて遊ぶ楽しみを味わっていただけなので、完成品のレベルは自己満足の範囲に留まっていました。今のように仕事になってからは、隅々まで心を込めて作り込むようになるとは思いもしませんでした。私の得意分野は近未来のメカニカルなSFスタイルで、これも最初に触れた模型のジャンルと関係があります。やはり、男性なら硬派なスタイルのテーマを手掛けるべきだと感じています。
津:2015年にペーパークラフトから始めました。日本に憧れていたので、自分が憧れるお店や住まいなどの環境を、模型という形で自分だけの小さなコミュニティとして作り上げたかったんです。以前は1/150スケールの日式ジオラマを作るのが好きでした。一つの範囲内に自分が表現したいコミュニティを作り出せるからです。その後、よりリアルな塗装技法で1/35スケールの癒やし系の小ジオラマを作るのが好きになり、自分が慣れていない技法や分野も常に学んでいます。どのような方法で表現するにせよ、制作過程とその成果には大きな達成感があると感じています。

