自身のオリジナルキャラクター「小鯊童」を中心に、豊かなキャラクターたちが存在する「鯊童ユニバース」を構築する台湾のデザイナー「毛毛二」。彼は単に玩具が好きで制作しているだけでなく、生物造形への深い愛情と独自の解釈が、その作品に唯一無二の魅力を与えています。「尖尖宇宙」のようなキャラクターラインナップを拡大し続けるだけでなく、最近では全く新しいスタイルで進化した「小鯊童2.0」を開発し、彼の代表的なキャラクターに更なる生命力を注ぎ込んでいます。
本日、私たち玩具人(トイピープル)編集部は、毛毛二氏にお話を伺います。彼の創り出す海の世界を覗くと共に、玩具人とのコラボレーションアイテム「貝達 - 玩具人10周年チャンピオン決定戦Ver.」をご紹介します!

玩具人:学生時代のご専門は何でしたか?また、トイデザイナーになる前はどのようなお仕事をされていましたか?
毛毛二:高校では日本語クラスに在籍していたので、少し日本語の基礎があります。大学ではゲームとアニメーション関連の学科を、大学院ではビジュアルコミュニケーションデザインを専攻しました。トイデザイナーになる前は、主に3Dアニメーションの仕事で、モデリングやモーション調整を担当していました。そのほか、馬の世話などをする馬事公苑で働いたり、映画や広告のアートチームに所属していたこともあります。
玩具人:トイデザイナーになられたきっかけは何ですか?
毛毛二:元々子供の頃から玩具は好きでしたが、それを仕事にしようとは考えていませんでした。しかし、ある時TTF(台北トイフェスティバル)で海外の個人ブランドの作品を見て、自分にもできるかもしれない、と可能性を感じたんです。幸運なことに、私が最初のソフビ作品をリリースした時、ちょうど台湾のデザイナートイブームの波に乗ることができ、順調にトイデザイナーとしてのキャリアをスタートさせることができました。


玩具人:初めて創作された玩具についてお聞かせください!
毛毛二:最初の作品は、オリジナルキャラクターの「小鯊童」です。実は、最初はレジンバージョンで、未塗装・未組み立ての素体として販売していました。その後、ソフビ化するために、生産上の都合や玩具市場での好みを調査し、多くの調整を加えてソフビ版の原型を完成させました。
▼ 初期のレジン版「小鯊童」を見ると、歯の鋭さや体表に広がる血痕など、よりリアルな要素が盛り込まれているのがわかります。


毛毛二:しかし、私の創作世界の主人公である「小鯊童」はリリースから7年が経ち、今見返すと、私の創作スタイルや技術も当時とは大きく変わりました。そこで、「小鯊童2.0」の制作を決定し、このキャラクターを現在の自分で再構築しました。この新しいキャラクターも、現在順調に第3期カラーまでリリースできています。皆さんに気に入っていただけると嬉しいです!

▼ 毛毛二氏の初期作品といえば、彼の創作の原点ともいえるこの最初の作品「鯊魚人」を忘れることはできません!

▼ 様々なカラーリングの「小鯊童」のほか、靠邊走(Wrong Gallery Taipei)での展覧会《海下大冒險》に登場した「小鯊童勇者」も、とてもキュートです。

玩具人:ご自身で玩具を制作される以外に、どのようなジャンルの玩具やデザイナーがお好きですか?
毛毛二:私の創作に最も影響を与えたのは、日本の先輩デザイナーであるT9G先生、Shoko先生、サンガッツ先生、そしてRestore先生です。この方々は、私が玩具制作を始めた当初の目標であり、非常に尊敬し、憧れている先輩方です。

コトブキヤの模型が好きな玩具ファンにとって、Restore氏は間違いなくお馴染みの存在でしょう。彼はMARVEL、呪術廻戦、チェンソーマンなど、多くのキャラクターの原型制作を担当しています。
毛毛二:デザイナーズトイ以外では、90年代のレトロ玩具が大好きです。ミニ四駆、ベイブレード、ビーダマンは私のお気に入りで、同時にその時代のアニメ作品の玩具も大好きです。特に夢中になった『エヴァンゲリオン』や『絶対無敵ライジンオー』などですね。


玩具人:過去にご自身でリリースされたキャラクターと比較して、Marvix.F Model Studioとコラボレーションされた「尖尖宇宙」は、造形がよりディテール豊かで生物感に溢れていますが、この過程で何か面白いアイデアや新しい刺激はありましたか?
毛毛二:「尖尖宇宙」の創作の核は、私のオリジナルの「鯊童ユニバース」のプロポーションに、よりリアルでファンタジックな要素を加えて表現することです。また、私とMarvix.F Model Studioの旻恩(ミンエン)氏は二人とも爬虫類が大好きなので、アイデアを出し合う過程も非常に楽しかったです。最近も新しいキャラクターを続々とリリースしており、このシリーズの世界観をより完全で豊かなものにしていきたいと思っています!

玩具人:今年6月には「放克玩具(ファンクトイズ)」と共に海洋堂から招待を受け、数少ない台湾のクリエイターとしてソフビイベント「WTC2023」に参加されましたが、WTC2023で台湾のイベントと特に違うと感じた点はありましたか?
毛毛二:WTCは少し特別なイベントでした。規模は大きくなく、海洋堂の展示・販売センター内で開催されます。このイベントは非常に良い雰囲気で、具体的に言うと、販売イベントというよりは、同好の士が集う交流会やファンミーティングのようでした。これにはとても驚き、まるで5、6年前のイベントに戻ったような感覚でした。
▼ 左にいらっしゃるのが海洋堂の社長「宮脇修一」氏です。

玩具人:普段、どのようにして創作のインスピレーションを得ていますか?何か特別な儀式のようなものはありますか?
毛毛二:私は常に様々な分野の情報に触れるようにしています。玩具、ゲーム、映画、アニメや漫画といった関連性の高い分野だけでなく、動物に関する情報もたくさん見ています。

玩具人:これまでに創作された作品の中で、一番好きな作品はどれですか?その理由もお聞かせください。また、制作過程で最も印象に残っている作品はどれですか?
毛毛二:やはり「把拔鯊」だと思います。この作品が私のすべての玩具創作の原点であり、最も時間を費やし、最も多くのことを学ばせてくれた作品だからです。
最も印象深いのは、ベリアルカラーの「把拔鯊」ですね。あの時は生産上の誤差で、全数を自分で塗装しなければならなくなりました。ベリアルの体の模様は非常に複雑で、本当に地獄のような塗装作業でした。当時は二度とやらないと誓いましたが、今見返すと本当にかっこいい。もし機会があれば、また挑戦するかもしれませんね。

▼ この背中の紋様はすべて複雑なマスキング塗装によって仕上げられています。しかも、完成させなければならない数は1体や2体ではありません。今日、編集部が実物を改めて拝見し、毛毛二氏が語る「地獄のような塗装作業」の意味を瞬時に理解しました。

▼ 「把拔鯊」といえば、発表されるやいなや大きな話題を呼んだ「鐵皮巨鯊」も、職人技が光る傑作です。Marvix.F Model Studioが塗装したサメ本体は重厚な金属の質感を表現し、レザーブランド「天治久利」スタジオが手作りした作業用エプロンが加わることで、一体一体が唯一無二の作品となっています。

▼ 特筆すべきは、毛毛二氏が新キャラクター「鄧氏魚-貝達」の誕生のために、「把拔鯊」の覆面レスラーシャーク新カラー(下図左端)をリリースしたことです。


▼ 靠邊走(Wrong Gallery Taipei)の《海下第一武道大會》展で初登場した巨大な貝達の彫像。

▼ 今回、毛毛二氏と私たち玩具人がタッグを組んだ「貝達 - 玩具人10周年チャンピオン決定戦Ver.」ソフビには、クールなチャンピオンマントも付属!この堂々たるサイズをご覧ください!


玩具人:どのような環境で創作するのがお好きですか?皆さんにアトリエの様子をシェアしてください~
毛毛二:広くて自由な空間で作業するのが好きなのですが、なぜか周りに物がどんどん増えていき、玩具も不思議と増え続けて、今では体を横にしないとアトリエに入れない状態です。



▼ アトリエの入口には、《青眼の白龍》のラグの上にダンベルが置かれています。どうやら(物理的な)攻撃力に気を配っているデュエリストのようですね!

玩具人:創作以外の趣味は何ですか?ファンの皆さんがあなたのことをもっと知る機会になるよう、ぜひ教えてください!
毛毛二:私はあらゆる動物が好きで、リクガメ、トカゲ、ヤモリ、クモ、カブトムシ、ワラジムシといった少し変わった生き物を色々と飼育しています。生きている動物だけでなく、彼らが死んだ後の姿も好きで、様々な動物の骨格標本、液浸標本、透明標本を収集しています。さらには、いくつかの基本的な制作方法も学びました。


▼ 毛毛二氏は定期的に海辺を「パトロール」し、新しい動物の骨格標本を探し、制作することを目的としています。

毛毛二:ポケモンカードが好きです。ぜひ皆さんも一緒に遊びましょう。バスケットボールやビリヤードも好きですが、残念ながら仕事が忙しくなってからは、なかなかプレイする機会がありません。

▼ 全世界の男性が欲しがる「ナンジャモ」が、ここにも登場しました!

玩具人:直筆(またはイラスト)でご回答ください。『あなたにとって玩具とは何ですか?』
毛毛二:「玩具は俺の親友だ!!子供の頃からずっと一緒で、冒険に連れて行ってくれる、一番頼りになる相棒だ!!」


毛毛二 × 玩具人「貝達 - 玩具人10周年チャンピオン決定戦Ver.」抽選販売情報が正式に公開されました!毛毛二先生のファンの皆様は、この機会を絶対にお見逃しなく!~
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