
今週配信が始まったアニメシリーズ『X-MEN '97』は、1990年代に放送された『X-MEN』アニメシリーズとストーリーがシームレスに繋がっているものの、いくつかの設定変更が加えられた。中でもキャラクターのモーフは、黒髪の男性の姿からコミックの設定に近い顔のない姿に変更され、公式設定ではノンバイナリーのキャラクターとなった。
この変更は、マーベルが再び「WOKE」カルチャーに迎合したとして世論の批判を呼んだが、オリジナル版アニメの監督であるラリー・ヒューストンは、この設定がオリジナル版と矛盾するとは考えていない。
「私にとって、『ノンバイナリー』という言葉は『シェイプシフター』と同じ意味です」とヒューストンは『Variety』に語った。「性別、人種、種族を簡単に変えられるキャラクターは、私にとって『シェイプシフター』の概念そのものです」。

当時の番組クリエイターであるエリック・リーワルドも例を挙げ、アニメのシーズン1でモーフは死を偽装した後、『X-MEN』への復讐のため、ローグ、ストーム、ジーン・グレイなどに変身し、メンバー全員を翻弄したと語った。エリックは、この能力こそがモーフの「ノンバイナリー」な流動的な性別を説明するのに十分だと考えている。
「これこそが当時最も『ノンバイナリー』な設定でした。モーフは女性に変身し、ウルヴァリンを激怒させたのです。これらはすべてモーフのキャラクター特性です。唯一の違いは、今やそれが何らかの社会問題となり、人々がより敏感になっていることだけです。私たちは現在のモーフが当時と何ら変わらないと考えています」。
当時のプロデューサーであるジュリア・リーワルドも、この一連の反発が、社会が当時のアニメから敬意を学ぶことができなかったことを示しているようだと嘆いた。「みんな、アニメから何も学ばなかったのでしょうか? お互いに親切に接する方法を学ばなかったのでしょうか? 30年経っても同じ教訓を教えなければならないと思うと、奇妙に感じます」。
via: Variety