(画像:ルーカスフィルム)
ハリソン・フォードが最後のインディ・ジョーンズ役として主演した『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』は、昨年公開された多くの興行不振に終わった大作映画の一つだ。本作は製作費が3億ドルを超えたと報じられていたが、最終的な興行収入は約3億8,000万ドルにとどまり、製作費と劇場への配分を差し引くと、利益は出ていない計算になる。
『バラエティ』誌は昨年、本作が1億ドルの損失を出すと報じていたが、ディズニーが先日発表した財務報告によると、実際の損失額はさらに大きく、1億3,420万ドルに達したという。

(画像:ルーカスフィルム)
『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』の製作総費用は3億8,720万ドルで、そのうちポストプロダクション費用が7,900万ドルを占める。しかし、撮影地のイギリスにおける税制優遇措置により、ディズニーはイギリスでの支出の25%を取り戻すことができ、純支出は3億2,620万ドルにまで抑えられた。劇場側との収益分配(通常は50%)後、ディズニーが興行収入から得た総収入は1億9,200万ドル。この1億9,200万ドルを3億2,620万ドルの純支出から差し引くと、最終的に1億3,420万ドルの損失となる。
しかし、この3億2,000万ドルはあくまで製作費であり、ディズニーはマーケティング費用を公表していない。こうした大作映画の宣伝費は常に高額であるため、それらを加算すればディズニーの損失額はさらに膨れ上がるだろう。ただし、これらの損失は現時点での興行収入から算出されたものに過ぎない。『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』は今後、物理メディア(DVD/Blu-rayなど)の販売や、他社ストリーミングサービス、テレビ局への放映権料によって、徐々に費用を回収していくことが可能だ。しかし、物理メディア市場は現在ストリーミングに大きく浸食されており、本作も主にディズニーの自社プラットフォームで配信されているため、これらの経路で費用を回収するのは容易ではないだろう。少なくとも短期間での効果は期待できないとみられる。