
人気コメディアンで司会者のエレン・デジェネレスが、エンターテインメント業界からの正式な引退を発表した。彼女が司会を務めた人気長寿番組『エレンの部屋』(エレン・デジェネレス・ショー)は2022年に一連の騒動の末に終了したが、最近サンフランシスコで行われた自身のフェアウェルツアー「Ellen's Last Stand... Up」で、これまでの道のりについて語った。
「みんなが最後に私を見てから、私の人生にどんな変化があったか教えるわね」とデジェネレスは切り出した。「鶏を何羽か飼い始めたの。ああ、そうそう、それから『意地悪すぎる』って理由でショービジネスから追い出されたわ」
デジェネレスは、今年の活動を最後に芸能界から正式に引退することを認めた。「今日が、皆さんが私を見る最後の日になるわ。これから配信されるNetflixの特別番組をもって、私のキャリアは終わりよ」
近日公開予定の特別番組では、『エレンの部屋』の舞台裏で起きた「有害な職場環境」などのスキャンダルについて説明すると約束。「みんなの疑問に答えるために、ええ、そのことについて話すつもりよ」と語った。
2020年以降、『エレンの部屋』は関係者から職場環境の悪さを告発されていた。複数のスタッフが番組幹部から人種差別的な発言で批判されたと訴えたほか、デジェネレス本人も、パンデミック中に自宅で収録した番組をチームの同意なしに外部の制作会社に委託し、本来の『エレンの部屋』のスタッフを無給休暇にさせたとして非難された。また、画面で見せる善良なイメージとは裏腹に「スタッフへの態度が悪い」ことも暴露されていた。

デジェネレスのキャリアにおける代表作には、ピクサーの『ファインディング・ニモ』シリーズで愛されるキャラクター「ドリー」の声優も含まれる。そのため、観客からは今後もドリー役を続けるのかと質問が飛んだが、彼女は「いいえ、私は去るわ。どうか私のことを覚えていてね」と答えた。
デジェネレスは、自身が厳しかったことを認め、非常に未熟な上司だったと述べた。「以前はよく『他人が私のことをどう言おうと気にしない』と言っていたわ。今ならわかる。それは私が人気の絶頂にいたからよ」
via: SF Gate