Adult Swim版『伊藤潤二『うずまき』』モノクロアニメが大コケ?粗すぎる作画がまるで『ギャグマンガ日和』?プロデューサーが激白「まさかの裏切りが…」

2019年に遡ること、アメリカのアダルト向けアニメチャンネルAdult Swim傘下のToonami、そしてアニメ制作会社Production I.G. USAとの三社共同プロジェクトとして、“ホラー漫画の巨匠”伊藤潤二先生の傑作『うずまき』のモノクロアニメ化が発表されました。足かけ5年の歳月を経てついに完成し、9月30日にストリーミングサービスMax(旧HBO Max)で配信スタートしました。

予告編公開から第1話の配信までは、確かにハイクオリティなアニメーションで、ファンも期待に胸を膨らませていました。このクオリティが最終話まで続くものだと誰もが信じて疑いませんでしたが…まさかの『うずまき』第2話で、急に作画が粗くなり、まるで紙芝居のような低クオリティアニメが登場。これにはさすがに「え、予算尽きたの…?」と疑いの目が向けられました。

この急激なアニメ品質の低下について、『うずまき』アニメの製作総指揮を務める、ワーナー・ブラザース・アニメーション部門のアニメーション&アクション担当副社長、ジェイソン・デマルコ氏が先日、自身のSNS「Bluesky」への投稿で、第1話以降のアニメ品質が「悲惨な状態」であることを認めつつ、制作チームとAdult Swimの間で起きた内部問題を明かしました。

この投稿は後に削除されてしまいましたが、削除される前に、Redditユーザーがジェイソン・デマルコ氏の発言内容をスクリーンショットで保存していました。その投稿で彼はこう綴っています。

「大丈夫、こんなことになるとは分かっていたんだ。何が起こったのか、詳しく説明することはできないんだけど、僕たちはハメられたんだ。だから、その時僕たちに残された道は3つしかなかった。

A)完成させず、放送もせず、世に出ることのないアニメとして損失を計上する。
B)完璧に作られた第1話だけを放送し、それ以降の話数は制作しない。
C)たとえ欠陥があっても、全4話を放送する。

そして、懸命に働いてくれた制作チームへの敬意から、最終的に僕たちはCを選んだんだ。」

もちろん、アニメ制作発表から5年もの歳月が流れ、これだけ長い時間をかけて、このアニメのクオリティがこの結果というのは、待ちに待ったファンにとっては、到底納得できるものではありませんよね。この批判に対し、ジェイソン・デマルコ氏も「そりゃそうだよね」と理解を示しています。

「これだけ待たせてこの結果じゃ、みんな怒るのも無理はないよ。」ジェイソン・デマルコ氏は語ります。「ただ残念ながら、誰のせいなのかを詳しく話すことはできないんだ…確かに誰かが責任を取るべきなんだけど、僕たちは最悪の状況の中で、できる限りのことをするしかなかったんだ。もしかしたら、他の人なら違う選択をしたかもしれない。でも、僕たちは確かにベストを尽くしたんだ。」

「でも本当に、このアニメのために多くの人が多大な努力を払ってくれたんだ。たった一人か二人の行動のせいで、このアニメが世に出ないなんてことは、僕は絶対に許せなかった。」ジェイソン・デマルコ氏は投稿の最後にこう締めくくっています。「正直、これが最善の選択だったのかは分からない。でも、みんなが不満や失望を感じるのは当然だけど、それでも、この作品を好きでいてくれる人がいるなら、僕はとても嬉しいよ。」

via: IGN