
巨匠クエンティン・タランティーノが、10作目の監督作品をもって引退する計画を立てていることは周知の事実だ。しかし、その「卒業制作」となる作品の題材は、いまだ未定となっている。そんな中、まもなく『グラディエーターII 英雄を呼ぶ声』で戦場に復帰するリドリー・スコット監督は、タランティーノが本当に引退するとは信じていないようだ。
米The Hollywood Reporterの最新インタビューで、タランティーノが10作目の映画で引退する計画について尋ねられたスコットは、きっぱりと「そんなたわごとは一切信じない」と答えた。
記者が「本当に何かを愛し、才能があるなら、やめようとしても引き戻されるものだ」と指摘すると、スコットは同意し、タランティーノに「黙って、次の映画を撮れ!」と伝えた。

スコットはまた、タランティーノが彼の弟トニー・スコット(上図)のために『トゥルー・ロマンス』の脚本を執筆し、二人は良好な関係だったことに言及した。しかし、自身がタランティーノと会ったことがあるかは覚えていないという。
記者はさらに、トニー・スコットの実兄として、『トップガン マーヴェリック』について不快感を覚えることはないかと質問。これに対し彼は、「いや、全くない。彼らから監督のオファーはあったが、弟が歩んだ道を進みたくなかった。弟は常に現代的な題材に興味を持っていたからね。私が撮るのは歴史もの、ファンタジー、SFだ。『エイリアン』、『ブレードランナー』、『レジェンド/光と闇の伝説』……それらはトニーの好みではなかった」と語った。
リドリー・スコットだけでなく、マーティン・スコセッシも2023年にタランティーノの「引退論」に対する見解を述べている。「私はあらゆることに好奇心を抱き続けている。それが理由の一つだ。もし何かに好奇心を感じたら、それを表現する方法を見つけるだろう。もし続けられるなら、映画でそれを表現しようと努めるだろうが、それはその題材に興味があることが前提だ。私の好奇心はまだ尽きていない。クエンティン・タランティーノや、同じように独立した能力を持つ他のクリエイターについて、私が代弁することはできない」。
via: THR