
学生時代に「誰もがヒーローになれる」というコンセプトで一連の写真作品を制作したことがありました。最近は比較的時間に余裕ができたので、自分のアクションフィギュアを使い、「スーパーヒーローも皆人間である」というコンセプトで新たなシリーズを創作しました。もし今日、スーパーヒーローたちのポートレートやイメージ写真を撮影するとしたら、彼らの物語や個性をどのように解釈し表現するか、という仮説に基づいています。今回は6人のヒーローを選び、それぞれ3枚の写真で表現しました。
(モデルのほとんどは6インチ(1/12スケール)のMafex製フィギュアで、一部S.H.Figuartsやマーベル・レジェンドも使用しています)
6分の1 キャプテン・アメリカ(Mafex)

キャプテン・アメリカの盾は彼の最も顕著な特徴です。写真では盾と人物の比率をほぼ1:1の構図にすることで、盾とキャラクターの重要性を示しています。
キャラクターの武器はその性格を決定づけます。盾は防御的な武器であり、キャプテン・アメリカの「守護者」としての特性、正義への執着と不屈の精神を象徴しています。彼はその盾で人々と平和を守るのです。
実直で模範的なキャプテン・アメリカですから、イメージ写真も自然と真正面から堂々と写るような表現になりました。
6分の2 ハルク(S.H.Figuarts)

ハルクは常に二重人格の矛盾と葛藤の中にいます。二つの極端な性格が一つの身体を同時に占有しているため、光と影を用いてこの内面の矛盾と抑圧を際立たせ、まるで拮抗する力が一触即発の状態にあるかのように表現しました。
ハルクの心には常に爆発的な怒りが渦巻いており、その怒りを何かにぶつけたいと渇望しているかのようです。そして、それこそが彼の力の源なのです。赤は怒りを表現するのに最適な色です。
ご想像の通り、ハルクの短気で怒りっぽい性格では、大人しく座ってイメージ写真を撮らせてくれるはずがありません。おそらく、ひとしきり癇癪を起した後でなければ、彼の持つ圧倒的な威厳は現れないでしょう。
6分の3 スパイダーマン(Mafex+マーベル・レジェンド)
スパイダーマンは、他のスーパーヒーローのように無限の財力や羨むような素晴らしい生活とは無縁です。それどころか、彼の人生は私たち一般人には想像もつかないような悲劇に満ちており、貧しい生活で家賃さえ払えないほどです。しかしそれでも、彼はすべてを顧みず、身を挺してニューヨークを守り続けます。その姿こそ、私が彼を最も敬愛する理由です。毎日よじ登るレンガの壁と、そこに佇むガーゴイルは、彼の日常を象徴しています。
ピーター・パーカーとスパイダーマンという二つのアイデンティティは、彼の生活に多くの葛藤と矛盾をもたらします。この写真では、スパイダーマンのシンボルマークとピーター・パーカーの素顔に光と影を当てることで、彼が二重生活に懸命に立ち向かう姿を際立たせたいと考えました。
他の多くのキャラクターとは異なり、彼は自身の悲劇的な境遇に直面しても、闇や怒りに囚われることはありません。むしろ、常に楽観的で前向きな態度で、光を見つめ、目の前のあらゆる困難に立ち向かいます。(物語の中では闇に堕ちることもありますが、最終的にはいつも、私たちが知る「親愛なる隣人スパイダーマン」へと帰ってきます)
6分の4 ウルヴァリン(Mafex)

ウルヴァリンもまた悲惨な過去を持つキャラクターですが、彼は心の中の不満や人間性への不信に対し、怒りと孤立という形で向き合うことを選びました。意図的に他者と距離を置くことで、彼は付き合いにくい人間となり、常に自分自身の側にしか立たない一匹狼となりました。もしかしたら、それこそが彼なりの他者を守る方法なのかもしれません。(背後のX状の光は、彼の世界に対する否定と、X-MENとしての一員であることを同時に具現化しています)
彼の厭世的な態度は常に怒りに満ち、近寄りがたいものですが、その心の奥底には、人間性へのわずかな希望と善意が残っており、最後の救いを成し遂げることを期待しています。(アニメ版でナイトクローラーとのエピソードの最後に、彼が一人で教会に入り神と対話を始めるシーンには深く感動しました)
彼の性格からして、素直に座って写真を撮らせてくれるはずもありません。椅子に後ろ向きに座るその姿は、何にも服従しない彼の個性を表しています。本来は葉巻を画面に入れたかったのですが、残念ながら1/12スケールの葉巻の小道具は法外な値段だったので、今回はビールで代用しました。
6分の5 スーパーマン(Mafex)

スーパーマンは、ほぼ無敵で人間を超越した存在であり、まるで天から舞い降りた救世主のようです。そのため、真上からのトップライトと威風堂々としたポーズで、この突如として現れた元祖スーパーヒーローを表現しました。
どれほど無敵の能力を持っていても、彼の中には常に人間性が存在します。そして人間性がある限り、より高次の存在に頼らざるを得ません。コミックの中で彼は人類の希望を象徴していますが、彼自身もまた、より大いなる希望を仰ぎ見ることで自らを支えているのです。
これほど非凡なヒーローですから、当然、一般人のように椅子にちょこんと座ってイメージ写真を撮るわけにはいきませんよね。
6分の6 バットマン(Mafex)

バットマンが闇の守護者となることを選んで以来、彼の孤独で暗い世界で最も多くの時間を共にするのは、執事のアルフレッドを除けば、おそらく毎晩彼が佇むビルの上のガーゴイルたちでしょう。そこで今回のイメージ写真では、彼の良き相棒に特別出演してもらい、一緒に撮影しました。
彼がバットマンになることを選んだ時から、「昼間にブルース・ウェインを演じるバットマン」となったのです。バットマンこそが本体であり、ブルース・ウェインは彼が演じる役割に過ぎません。これは、彼の時間の大部分が闇の中にあることを意味するため、画面の構成も黒を基調としています。


彼は闇の中の王者のように、自らの暗黒世界から現実の夜を守っています。肘掛け付きの椅子と威厳のある座り方で王者の風格を演出し、窓からの光は現実世界の夜を象徴しています。(後から窓が少し牢獄のように見えてしまった気もしますが)
~~以上が、6人のスーパーヒーローの個人シリーズ写真でした。