『遊☆戯☆王』や『ポケモンカードゲーム』といった世界中で大人気のカードゲーム。その高額かつ希少なカードたちは、残念ながら一部の悪質な輩の標的となり、不正な利益を得るための手段として狙われることがあります。日本国内はもちろん、アメリカをはじめとする海外でも、窃盗にとどまらず、マネーロンダリングや詐欺といった巧妙な手口を使った犯罪が後を絶ちません。
そんなカード関連の犯罪が、またもや日本国内の某犯罪グループで発覚しました。メディア『週刊現代』のオンライン版『現代ビジネス』の報道によると、かつてそのグループの元リーダーだった人物が、組織が『ポケモンカードゲーム』を不正な資金の隠蔽、そして海外へのマネーロンダリングに利用していたことを暴露したそうです。
カードはトランプのように小さく、それでいて非常に高い価値を持つため、犯罪者にとっては購入、運搬、そして海外での売却が容易だったといいます。その利益も相当なもので、中には1枚で500万ドル(約7億8000万円)を超える価格で取引されるカードもあるほど。たとえ一般的なパックから出るカードであっても、数百ドル、いやそれ以上の価値になることもあるため、目をつけられたのも無理はありません。

もちろん、こうした高額なレアカードを確実に手に入れるため、彼らは常套手段として、金属探知機や高感度な秤(はかり)といった特殊な道具を使い、パックの中身を透かし見たり、重さを測ったりして、キラカードを不正に入手。それを大量に転売していたとのことです。
このような手口は、近年ではもはや定番となりつつありますが、『ポケモンカードゲーム』と犯罪組織の密接な関係に、海外メディアからは「もしかして『ポケットモンスター』の世界に登場する悪の組織『ロケット団』に影響されたのでは?」なんて声も上がっているようです。
ちなみに、警視庁の報告によると、2022年下半期にはトレーディングカードの窃盗事件が過去最多を記録し、メディアでも大きく報じられました。例えば、2022年2月にはアメリカ・ミネソタ州のカードショップで、約25万ドル(約3900万円)相当の『ポケモンカードゲーム』関連商品が盗難に遭っています。さらにそのわずか1ヶ月後には、日本の東京でもレアカードを狙った強盗事件が発生し、犯人が逮捕されるという事態にまで発展しました。