日本最大級の同人イベント「コミックマーケット」(コミケ)が、12月29日・30日に「コミックマーケット105」(C105)として開催されました。今回はコロナ禍以降で最多の人出となり、両日ともすんごい熱気でしたね!
コミケの同人誌って、本当に多種多様なジャンルがあるから、もう何が出ても驚かない…って思ってたんですが、C105で、まさかの90年代に日本社会を震撼させた「オウム真理教」をテーマにした同人誌が登場! これがX(旧Twitter)で大バズりし、「この題材、アリなの?ナシなの?」と賛否両論を巻き起こしています。

「オウム真理教」は、1984年に設立された宗教団体。松本サリン事件、坂本弁護士一家殺害事件、亀戸異臭事件、そして東京地下鉄サリン事件など、数々のテロ事件に関与しました。一般的にはカルト教団と見なされ、カナダ、アメリカ、EU諸国などからはテロ組織に指定されています。1995年には教祖や幹部が逮捕され、彼らが計画していたとされる「11月戦争」は未然に防がれました。
2000年に破産解散したものの、2004年以降も「アレフ」などの後継団体が存在し、現在も1000人以上の信者が活動していると言われています。

現代の若い世代にはピンとこないかもしれませんが、多くの日本人にとって90年代のトラウマ級社会事件であり、思い出したくない記憶として刻まれています。そんなテーマがC105で同人誌になるなんて、正直「え、大丈夫…?」と眉をひそめる人もいるでしょう。
もちろん、「資料がしっかりしていれば、日本の重大な社会事件として、同人誌で取り上げることで多くの人に知ってもらうのは良いことだ」という意見も。ただ、「約27年前の1997年には、同じテーマで同人イベントに出展した人が逮捕された事例もある」と指摘する声も上がっています。今はそんなことないですけどね!

また、「オウム真理教は解散したとはいえ、過激な思想を持つ残党がまだ社会にいる。作者さんの身の安全は大丈夫なのか?」と心配する声も聞かれました。

作者さんご自身もこの投稿に反応し、「情報源は判決書や関係者の記録書籍など、公開されているもののみ。社会問題になるような内容ではないのでご安心を」とコメントされています。


賛否両論を巻き起こしつつも、C105当日はなんと完売! このテーマが読者の関心を強く引いたのは間違いなさそうです。

あまりの人気に、メロンブックスでの委託販売も始まったとか。
日本では社会事件を同人創作の題材にすることに、まだまだデリケートな部分があるのは事実。しかし、多くの読者がこのテーマに興味を持ち、「オウム真理教」をどう描いているのか、その内容に注目した結果がこの大ヒットに繋がったのでしょう。作者さんの狙いは見事にハマった、と言えそうです!
via: togetter