(画像:マーベル・スタジオ)
映画『ふたりで終わらせる/IT ENDS WITH US』を巡る訴訟問題が拡大し、関わる人数が増え続けている。主演のブレイク・ライブリーから撮影現場でのセクハラとメディアを使った中傷で訴えられている監督兼主演のジャスティン・バルドーニは先日、ライブリーの夫であるライアン・レイノルズが妻のために、自身が主演する『デッドプール&ウルヴァリン』に「善人デッドプール」というキャラクターを登場させ、バルドーニを揶揄し嘲笑していると弁護士を通じて主張したばかりだ。そして今回、バルドーニはさらに、シリーズ1作目『デッドプール』の監督ティム・ミラー(下図右)を証人として召喚し、この主張を裏付けようとしている。

(画像:20世紀スタジオ)
バルドーニがミラーを味方に引き入れたいのは、『ふたりで終わらせる/IT ENDS WITH US』の後半における創作主導権が、プロデューサーを兼任するライブリーの手に渡り、バルドーニが最終的な編集作業から排除されたためだ。バルドーニは、レイノルズも妻と共に映画全体を掌握したと主張しており、レイノルズがバルドーニとライブリーが屋上で初めて出会う冒頭シーンの脚本改稿に参加したことや、『ふたりで終わらせる/IT ENDS WITH US』のコメディ宣伝短編(下記リンク参照)に出演したことを挙げている。バルドーニは、ミラーが『デッドプール2』の監督を辞任した件を例に出し、レイノルズが他人の創作主導権を奪うのはこれが初めてではないと証明しようと目論んでいる。
ミラーは以前、自身が『デッドプール2』を降板したのはレイノルズとの理念の違いが大きすぎたためだと認めている。しかし、レイノルズは『デッドプール』シリーズの脚本家、主演、プロデューサーを務めており、創作の方向性が彼を中心に進むのは必然だったため、ミラーもそれを承知で監督を辞任した。バルドーニはこれを利用し、ミラーがレイノルズに追い出されたと証明しようとしており、ミラーに法廷で、彼とレイノルズが当時どのように決別したかを証言してほしいと望んでいる。
ミラーだけでなく、バルドーニの弁護士チームは、マーベル・スタジオ社長のケヴィン・ファイギとディズニーCEOのボブ・アイガーも巻き込んでいる。バルドーニはすでに両名に訴訟通知書を送付し、バルドーニに関するすべての関連文書とデータを保存するよう要求している。ファイギは『デッドプール&ウルヴァリン』のプロデューサーであり、アイガーも製作を監督しているため、バルドーニは彼らが「善人デッドプール」がバルドーニを嘲笑するために意図的に作られたキャラクターであることを証明する証拠を握っていると考えているようだ。