(写真:ワーナー・ブラザース映画)
多作で知られるドイツのウーヴェ・ボル監督が、アーミー・ハマー主演のアクション映画を製作中だが、そのタイトルが問題を引き起こしている。この映画のタイトルは偶然にも『ダークナイト』(The Dark Knight)で、クリストファー・ノーラン監督の『バットマン』映画と同名なのだ。これにより、『ダークナイト』の配給元であるワーナー・ブラザースは不快感を示している。
ボルは先日、ポッドキャスト番組で、ワーナー・ブラザースからタイトルの件で連絡があったことを明かした。「DCとワーナーから連絡があって、このタイトルは使えないと言われた。彼らの懸念は理解できるが、こう返してやったんだ。『おい、ドウェイン・ジョンソン主演の『ランペイジ 巨獣大乱闘』を覚えてるか?あんたたちも俺の映画のタイトルを使ったじゃないか』ってね。実際、彼らは過去に同じことをして、俺に電話で許可を求めてきたんだ。彼らは俺に感謝して、『いいかい、これはバットマン映画じゃないから、タイトルを使ってもいいよ』と言うことだってできたはずだ」。ボルが言及している、ワーナーが許可を求める必要があった映画とは、2009年公開の『ザ・テロリスト』のことで、こちらの原題も『Rampage』である。
(写真:WELT)
ボル版『ダークナイト』は、ノーラン版とタイトルが同じだけでなく、自警団(ヴィジランテ)をテーマにしている点も共通している。しかし、ボル版の物語は、犯罪と戦う一人の自警団員がソーシャルメディアで絶大な人気を博すスターとなり、地元の警察署長との間に思想的な対立が生まれるというもので、この点はノーラン版とは明確に異なっている。興味深いことに、本作で主演を務めるハマーはバットマンと浅からぬ因縁がある。十数年前、彼はジョージ・ミラー監督に見出され、DC大作『ジャスティス・リーグ:モータル』でバットマン役に抜擢されたが、この企画は残念ながら撮影開始直前に中止となり、実現には至らなかった。
(写真:People)
ボルは番組内で、現在のスーパーヒーロー映画についても痛烈に批判した。「DCやマーベルの映画の大半はクソだ。上映時間が長すぎるし、CGIを際限なく使いまくって、全部が超ウソっぽい。ストーリーも最悪だ。特に『バットマン』、一体あと何本『バットマン』を見たいって言うんだ?全部クソだよ」
しかし、ボル自身も監督することには意欲的なようだ。ボルは、DCスタジオのトップであるジェームズ・ガンに手紙を書き、「超暴力的で超セクシー」な『バットマン』映画の製作を提案したことを認めており、現在ガンの返信を待っているという。この放送後、ボルは声明を発表し、自身の映画はノーラン版『ダークナイト』とは全く異なるものであり、混同を招くことは絶対にないと強調した。