『ジョーカー』『マトリックス』『マッドマックス』の製作会社が破産申請!脚本家への報酬未払いで組合から協力も拒否

(画像:ワーナー・ブラザース映画)

長年にわたりワーナー・ブラザース映画と共同で『ジョーカー』、『マトリックス』シリーズ、『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』、『マッドマックス』シリーズなど多数の映画を製作してきたオーストラリアのエンターテインメント企業、ヴィレッジ・ロードショーが、米時間月曜日に連邦破産法第11条の適用を申請し、経営破綻した。

同社は申請書類の中で、近年のワーナー・ブラザースとの関係悪化が財政難の一因であることを認めている。3年前、ワーナー・ブラザースは製作チームや提携各社に事前通告なく、傘下の多数の映画を劇場とストリーミングで同時公開する方針を独断で決定し、ハリウッドの大半を怒らせた。これらの映画の中には、ヴィレッジ・ロードショーが共同出資した『マトリックス レザレクションズ』も含まれていた。当時、ヴィレッジ・ロードショーは激怒して提訴し、ワーナー・ブラザースの契約違反が『レザレクションズ』の興行不振を招き、劇場収益を減少させ、さらなる続編製作の機会を奪ったと主張していた。

(画像:ワーナー・ブラザース映画)

この訴訟はヴィレッジ・ロードショーの財政的負担を増大させた。例えば、現在も追加されている1800万ドルの訴訟費用は、そのほとんどが未払いだ。さらに、ワーナー・ブラザースはヴィレッジ・ロードショーの主要な提携先であり、ほとんどのIPはワーナーと共同で所有または出資して製作されたものだったが、現在、両社の関係は修復不可能なほどに決裂。ヴィレッジ・ロードショーは今後、新たに開発される派生作品や、双方が共同で出資できる新作から潜在的な収益を得ることができなくなった。

ヴィレッジ・ロードショーの経営破綻には予兆があった。同社は昨年初めから売却を検討しており、従業員は45人から11人にまで削減されていた。昨年12月には、全米脚本家組合が組合員に対し、ヴィレッジ・ロードショーとの協力を禁止。これは、同社が複数の作品で脚本家への報酬を滞納し、支払いを拒否したためだ。CEOのスティーヴ・モスコは今年の初めに辞任している。ヴィレッジ・ロードショーの現在の資産価値は1億ドルから5億ドル、負債総額は約5億ドルから10億ドルとされている。