幻のゲーム機「ニンテンドー・プレイステーション」新たなプロトタイプが発見される!? 2020年に約3900万円で落札された個体との違いに注目

2020年、世界に唯一現存すると言われていた幻のゲーム機「ニンテンドー・プレイステーション」のプロトタイプが、オークションにて36万ドル(当時のレートで約3900万円)という驚きの価格で落札されたニュースを覚えているでしょうか? この極めて希少な“歴史的遺産”は、長年個人のコレクターが所有していましたが、オークションへの出品をきっかけに、コレクター界とゲーム業界で大きな話題を呼びました。

ところが最近、なんと「プレイステーションの父」として知られる久夛良木健氏が、別のプロトタイプを所有していることが明らかになり、再びゲーマーやコレクターたちの間で大きな注目を集めています。

今月初め、フォトグラファーのJulian Domanski氏が久夛良木氏と面会した際、ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)の元CEOである同氏のコレクションの中から、伝説の「ニンテンドー・プレイステーション」を発見。その後、自身のSNS「X」(旧Twitter)で詳細な写真を複数投稿し、その存在を明らかにしました。

Domanski氏は「こんなにレアなものを実物で見られるなんて思ってもみなかったけど、今日、僕はニンテンドー・プレイステーションに触れたんだ」と興奮を隠せない様子。さらに「最後の1台はオークションで30万ドル(※手数料含まず)で落札されたと聞いていたけど、まさか久夛良木さんのクローゼットにまだ1台あったなんてね」と驚きを語っています。

「ニンテンドー・プレイステーション」は、1990年代初頭にソニーと任天堂が共同開発したプロトタイプで、約200台が生産されたと伝えられています。このプロジェクトは元々、スーパーファミコン向けのCD-ROMドライブを開発することを目的としており、本体の処理能力向上やゲームのロード時間短縮が期待されていました。

▼左が久夛良木氏が所有する個体、右が2020年にオークションに出品された個体

しかし、両社の提携は破談に。この出来事が、ソニーが独自にPlayStationを開発し、その後のゲーム市場の勢力図を大きく塗り替えるきっかけとなったのは、ゲームファンには有名な話です。

特筆すべきは、Domanski氏が投稿した写真から、久夛良木氏が所有するプロトタイプが、2020年に落札されたものとは細部で異なっている点です。最も分かりやすい違いは、PlayStationのロゴがより鮮やかなブルーになっていること。2020年の個体は、ややくすんだ色合いでした。

また、「Eject」と「Reset」の文字が、ボタンの上部ではなく、ボタンの表面に直接印字されています。さらに、このプロトタイプは保存状態が極めて良好で、古い電子機器にありがちな黄ばみがほとんど見られず、以前に公開されたバージョンよりもはるかに良いコンディションを保っています。

今回新たに見つかったプロトタイプの登場で、「ニンテンドー・プレイステーション」の伝説にまた新たな1ページが加わりました。世に出ることのなかったこの幻のゲーム機は、ソニーと任天堂の袂を分かつ歴史の証人であり、今なお多くのゲーマーやコレクターの心を惹きつけてやみません。


via: Time Extension