最近、生成AIを使ってスタジオジブリ作品のようなイラストを制作することが、SNSで大きなトレンドとなっています。しかし、こうした行為が著作権を侵害していると主張する「スタジオジブリからの警告文」なる文書がネット上で拡散し、一部メディアが報じる事態にまで発展。これに対し、スタジオジブリは「警告文を発表した事実はない」と公式に否定しました。

このブームの火付け役となったのは、米国のAI研究機関OpenAIが、ChatGPTに画像生成機能を搭載したこと。多くのユーザーがAIでジブリ風の画像を生成し、SNSで次々とシェアするように。そんな中、SNSのX(旧Twitter)で、あるユーザーが26日、写真を「ジブリ風」に変換できるアプリを開発したと投稿しました。
ところが翌日、このユーザーは一転して、スタジオジブリから運営停止を求める警告文が届いたと主張する画像を投稿。文書には、このアプリがジブリの著作権を侵害しており、運営を停止しなければ法的措置も辞さないといった内容が記されていました。この投稿は瞬く間にSNSで注目を集め、多くのインフルエンサーが転載したことで、さらに拡散されていきました。

NHKがスタジオジブリに取材し確認したところ、「警告文のようなものを出したことは一切ありません」と明確に回答。この文書が全くの偽物であることが判明しました。しかし、偽情報があまりにも速く広まったため、一部のネットメディアが事実確認をしないまま「ジブリがアプリの停止を要求」などと誤った情報を報じてしまい、混乱を招く結果となりました。
via: NHK