漫画家・堀越耕平先生が手掛ける『僕のヒーローアカデミア』は、昨年完結したものの、ヒーローというテーマと魅力的なキャラクターデザインで常に高い人気を誇っています。日本やアジア圏だけでなく、欧米でも絶大な人気を博しているのはご存じの通り。
先日、作者の堀越耕平先生がX(旧Twitter)に投稿したキャラクター「ミルコ」のイラストに対し、一部から「肌の色が十分に黒くない」と疑問の声が上がりました。この指摘がきっかけで、賛否両論のファンが激しい議論を繰り広げ、国内外のネットユーザーの間で「作者への批判は一体何なんだ?」と物議を醸しています。

「ラビットヒーロー ミルコ」こと、本名「兎山ルミ(うさぎやま ルミ)」は、ウサギをモチーフにした、小麦色の肌が特徴的な日本人女性ヒーローです。“個性”はウサギ。キュートなウサギの耳や尻尾とは裏腹に、鍛え上げられたしなやかな筋肉を持つ彼女は、ヒーローらしい気概に満ちた行動で、肉弾戦を得意とし、単独行動を好む「負けず嫌いのウサギ」として知られています。

堀越先生が描いたこのミルコのイラストが、多くの注目を集めたのは事実です。一部のネットユーザーからは「これまでの描写に比べて肌の色が少し薄いのでは?」という意見が上がり、中には「Why is she white(なぜ彼女は白人なんだ)」とまで指摘する声も飛び出しました。
▼ 問題提起したユーザー
普段から堀越先生が描くミルコは明らかに肌が黒いのに、このイラストでは強い光の表現を使って肌の色を薄くしている、と疑問を呈するユーザーもいました。

もちろん、意図的に肌の色を濃く加工し、自身の見解を示すユーザーも現れました。

これに対し、多くのファンが怒りを露わにしています。というのも、こうした騒動はこれまでにも度々発生しており、ポリコレ(ポリティカル・コレクトネス)やブラックカルチャーを盾に、原作者への敬意を欠いた行為が繰り返されているからです。日本人ファンはもちろん、海外のファンからも「受け入れられない」とX上で批判の声が殺到しました。
そもそもミルコは設定上「日本人」であり、「彼女は黒人であるべき」という意見がなぜ出てくるのか。彼女は単に肌の色が濃いだけ、という反論も多く見られます。



「これは堀越耕平先生の作品のキャラクターなんだから、先生がどう描こうと他人が口を出す筋合いはない」という意見も。さらに「ミルコは日本人であり、黒人とは何の関係もない」と強調する声も上がっています。イラストにおける光と影の表現について全く理解せずに的外れな指摘を述べ、作者のイラストに疑問を呈するその心境が理解できない、といった厳しい意見も見受けられます。

多くのユーザーは「日本の絵師への嫌がらせだけでは飽き足らず、今度は作者本人にまで矛先を向け、業界のベテランに光と影の基礎を教えようとするのか」と憤慨しています。「この界隈はどうなってしまったんだ」「自分たちが好きな作者にこんなことをするのは初めてじゃないのに、なぜこんなにも苦しい思いをさせられるのか」といった嘆きの声も聞かれます。

もちろん、多様な文化が尊重されるべきなのは当然ですが、今回の件はファン同士の争いを引き起こす「炎上」へと発展してしまいました。絵師が頻繁に嫌がらせや批判の対象となるだけでなく、今や作品の原作者までが「検閲」される事態に、この現象に不満を持つ人々は怒りを募らせています。
こうした「悪しき風潮」は収まるどころか、ますます深刻化しているように見えます。多くの日本のネットユーザーからは、「ネットコミュニティの発展が、かえってこのような制御不能な混乱を生み出している」と嘆きの声が上がっています。