記録的な大ヒットとなった『パルワールド』ですが、そのモンスターデザインが『ポケットモンスター』(ポケモン)に酷似していることから、ネット上では長らく「銃を持ったポケモン」という愛称で呼ばれています。この呼び名が知名度向上に一役買ったことは事実ですが、開発チームとしては実はあまり快く思っていなかったようです。

『パルワールド』を開発した株式会社ポケットペアのPR・パブリッシングマネージャー、John “Bucky” Buckley氏が、今年のゲーム開発者会議(GDC)にて胸中を明かしました。「銃を持ったポケモン」という表現は2021年の初報時からついて回っており、キャッチーではあるものの、チームの本意ではなかったとのことです。
「私たちが本当に作りたかったのは、『ARK: Survival Evolved』のようなゲームに、自動化の要素と、もっと個性的な生物のデザインを加えたもので、ポケモンではなかったのです」

Buckley氏は、開発チームの多くがポケモンのファンであり、「モンスターを捕まえる」という点での類似性は認識しているとしつつも、ゲーム全体のプレイスタイルは『ARK: Survival Evolved』と『Factorio』を融合させたものに近いと指摘します。「多くの人がパルワールドを『ポケモン+銃』だと思っていますが、実際にプレイしてみると、全く違うことがわかるはずです」と強調しました。
「私たちの多くは『ARK: Survival Evolved』の熱狂的なファンで、前作の『クラフトピア』にも『ARK』から着想を得た要素がありました。だからこそ、『ARK』よりもさらに大規模で進化したゲームを作りたかったのです」
「『ARK』の恐竜は可愛かったり、クールだったりして好きですが、私たちはもっと生物に個性を持たせ、スキルを増やし、キャラクター性を強くしたかった。それが最初の構想でした。しかし、最初のトレーラーを公開した途端、あの呼び名が生まれてしまったんです。正直、あまり嬉しいものではありませんでしたが、事態はそうなってしまいました」

この愛称がゲームの注目度を飛躍的に高めたことは事実であり、業界関係者の中には「pokemonwithguns.com」といったドメインを登録して話題を盛り上げる者まで現れたとBuckley氏は認めます。しかし、それでもなお、先入観だけで判断しないでほしいと訴えます。「プレイしてから評価していただくのは大歓迎です。どうか、レッテルに惑わされないでください」
「2025年になっても、きっと皆さんはそう呼び続けるでしょうし、私たちもそれを受け入れています。でも、少し悲しいのは、多くの人が本当にこのゲームがそういうものだと思い込んでいることです。実際に遊んでみれば、全く違うとわかるはず。だからこそ、まずは一度プレイしてみて、それから判断してほしいのです」
では、理想的なキャッチコピーは何かと問われると、Buckley氏は笑いながらこう答えました。「そうですね…『パルワールド:ARK: Survival Evolved と Factorio と ハッピーツリーフレンズが出会った時』みたいな感じでしょうか。まあ、ちょっと言いにくいですけどね」
via: IGN