『マリオカートワールド』、実は初代Switchで出るはずだった!? 性能の壁に阻まれ開発難航、転機はまさかの…

いよいよ登場が間近に迫る次世代機「Nintendo Switch 2」。その圧倒的な性能はもちろん、ローンチタイトルとして注目を集める新作『マリオカートワールド』は、実は5年も前から開発が進められていたって知ってました? しかも、当初は初代Nintendo Switch向けに企画されていたというから、これは驚きを隠せません!

任天堂が公開している公式インタビューシリーズ「開発者に訊きました」によると、『マリオカートワールド』は当初、オープンワールド形式で最大24人同時接続という、かなり野心的な目標を掲げていたそう。しかし、初代Nintendo Switchのハードウェア性能では、この壮大な構想を実現するのは到底無理だったとか。

プログラミングディレクターの佐藤健太氏は、「解像度を下げたり、グラフィック表現を簡略化したり、一部シーンではフレームレートを30fpsに落とすことも検討しました。でも、どの妥協案も本当に苦しかったんです」と、当時の開発陣の苦悩を語っています。

プロデューサーの矢吹光祐氏も、「技術的な制約を乗り越えようと努力する中で、このままではダメだと痛感しました。開発は遅延に次ぐ遅延で、まるで鉄の缶を蹴りながら進むような状態でしたね」と、開発の行き詰まりを振り返りました。

そんな状況に一筋の光が差したのは、2020年頃。任天堂社内でNintendo Switch 2の想定スペックが共有され始めた時でした。まだ開発機が手元になくても、チームは次世代機への移行を検討し始めたんです。矢吹氏は、この決断が「一筋の光明」だったと表現。開発の重圧が大幅に軽減され、新たな技術的可能性が広がったと語っています。

佐藤氏は、「新しいプラットフォームなら、当初思い描いていた構想が実現できるだけでなく、さらに豊かな表現まで可能になると分かった時の喜びは、言葉にできませんでした」と、その時の感動を明かしました。

そして、開発期間を確保し、じっくりとコアシステムやビジュアルを磨き上げるために、任天堂は『マリオカート8 デラックス コース追加パス』をリリース。これにより、『マリオカートワールド』の開発をスムーズに延長し、最高の状態で世に送り出す準備が整ったというわけです。

via: Nintendo – Ask the Developer