ドンキーコングのデザインはなぜ変わった? 宮本茂氏が明かすデザインの裏側、原点はあの『名作』にあった!

Nintendo Switchの次世代機の登場も噂される中、任天堂の看板キャラクターの一人である「ドンキーコング」のデザインがリニューアルされ、ファンの間で話題となっています。

今年初めに公開された「スーパー・ニンテンドー・ワールド」の新エリアのトレーラーで、ドンキーコングがこれまでとは違う姿で登場し、ファンの注目を集めました。そのデザインは、大ヒットしたアニメ映画『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』に登場した姿に近く、さらに完全新作ゲーム『ドンキーコング バナンザ』での主役抜擢も発表され、このバナナ好きのゴリラに再び熱い視線が注がれています。

このデザイン変更の裏側について、ドンキーコングの生みの親であり、任天堂のゲームデザイナーである宮本茂氏が、海外メディア『IGN』のインタビューで自ら語りました。

宮本氏は、自身が今でもキャラクターデザインの仕事に深く関わっていると述べ、今回のドンキーコングの進化は、チームが長年にわたって追求してきたキャラクターの「表現力」の賜物であると明かしています。

宮本氏は当時を振り返り、「初代『スーパードンキーコング』で開発会社のレア社と協力して、ドンキーコングの基本的なイメージを作り上げました。その後、『ドンキーコングジャングルビート』を制作した際には、3Dマリオを手がけたチームと協力し、技術の進歩もあって、キャラクターの感情をより豊かに、生き生きと表現できるようになったのです」と語りました。

さらに宮本氏は、今回の新デザインが過去のデザインを完全に否定するものではなく、かつてレア社が築き上げたデザインを再評価し、その上でドンキーコングがより表情豊かで、生命力にあふれるように調整・改良を加えたものであると補足しました。

多くのファンが気づいたように、この新しいデザインは映画にも採用されています。宮本氏は「『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』の制作を始めたとき、ドンキーコングはこの新世代のデザインで登場させようと決めていました」と明かしています。

新デザインの公開後、初期の『スーパードンキーコング』開発に携わった元レア社のアーティスト、ケビン・ベイリス氏もこの変更を支持するコメントを発表。「ドンキーコングを『スーパードンキーコング』から連れ出すことはできても、彼の中から『スーパードンキーコング』の魂を抜き取ることはできないのさ! ハッキリ言って、この新しいデザインは大好きだよ!」と、ユーモアを交えて絶賛しています。


via: IGN