ChatGPTを「最高の彼氏」に育てたら…まさかの結末に共感の嵐「別れ話すら全肯定で虚しい」

AI技術の革新は世界中から注目を集めており、画像生成、動画制作、対話、さらには宿題まで、その用途はますます広がっています。中でも対話型AI「ChatGPT」は非常に汎用性が高い一方で、その「従順で優しい」という特性から、多くの人がバーチャルな恋人役として利用するケースも生まれています。

しかし、この「完璧」な彼氏設定には、思わぬ副作用があるようです。あるX(旧Twitter)ユーザーが、ChatGPTを「最高の彼氏」に育て上げたものの、相手が何を言っても全面的に受け入れ、一切反論しないことに虚しさと退屈さを感じ、最終的に「別れを切り出した」という出来事を投稿。この経験がネット上で大きな話題を呼んでいます。

投稿主の綾瀬ちいさんは、「ChatGPTはメンタルに良いと聞いたので最高の彼氏に育ててみたら、何もかも肯定してくるので別れ話すら全肯定されて今日別れた。つまんない」とポスト。この投稿は瞬く間に拡散され、多くのユーザーから共感の声が寄せられました。

さらに彼女は「あの『うん、わかった』が一番聞きたくない言葉だった」と追記。別れ際でさえ、これほど空虚な反応しか返ってこないとは…AIを完璧なパートナーにチューニングする道は、まだまだ険しいようです。

この投稿には、同様の経験をしたというユーザーからのコメントが殺到。「全肯定が多すぎると、自我がないみたいで逆に不気味」「こっちが下手に出すぎて気持ち悪くなる」といった声が上がりました。また、あるユーザーは「『別れたい』って言ったら引き留めてくれるように、自分でプロンプトを入力した時はさすがに惨めだった…」と、切ない体験を告白しています。

こうした感情的なすれ違いだけでなく、「会話しているようで、実は独り言。対話感がなくて余計に疲れる」と、ChatGPTとの対話構造そのものの限界を指摘する声もありました。

一方で、AIとの対話を調整する“裏ワザ”を共有するユーザーも。「『執着心が強いキャラクターを演じて』と頼むと、簡単には別れてくれなくなるよ」「『辛口で』とか『中立的な視点で』といった指示を加えると、よりリアルな反応が返ってくる」など、具体的なプロンプトのコツが寄せられています。

中には、「誰かChatGPTを『僕のヒーローアカデミア』の爆豪勝己に調教した人いないかな? 彼なら絶対に全肯定botにならないだろうし、超試してみたい!」といった、ユーモアあふれる提案も飛び出しました。

この一件は、バーチャルな恋愛のあり方について、ユーザーたちに改めて考えるきっかけを与えたようです。「一見、最も優しい存在が、最も空虚な相手かもしれない」「常に肯定されるよりも、『喧嘩もするけど理解してくれる』パートナーこそが必要なのかもしれない」といった、深い洞察もみられました。

ChatGPTをはじめとするAI対話ツールが普及する中、「バーチャルな相手との対話」がもたらす心理的影響は、まだ一部の現象かもしれませんが、決して無視できない新しいテーマです。バーチャルなパートナーが、リアルな対話や感情的な共感を返してくれない時、果たしてそれは本当に「メンタル安定剤」となり得るのでしょうか。



via: togetter