以前、日本のSNSで「公式グッズの描き下ろしイラストがダサい」という話題が盛り上がりましたが、ご記憶でしょうか。ファンをがっかりさせるデザインに不満の声が続出し、特に『BLEACH』のグッズでは原作のイメージとかけ離れたデザインが登場して物議を醸したことも記憶に新しいところです。
しかし、そんな中でも「神対応」と呼べる素晴らしい事例も。ある日本のX(旧Twitter)ユーザーが、CLAMPによる不朽の名作『カードキャプターさくら』を例に挙げ、アニメ制作陣の驚くべきこだわりに再び注目が集まっています。なんと、主人公さくらの衣装が“毎話違う”というのです! これには多くのファンから「こういう丁寧な制作陣には本当に脱帽する!」と称賛の声が上がっています。

話題のきっかけとなったポストでは、『カードキャプターさくら』を例に挙げ、「アニメ制作陣だって、やればできるじゃないか」と指摘。小学生のキャラクターを、あれほどまでに美しく、そしてスタイリッシュに描けることに、改めて喜びを感じているようです。
(ちなみに、引用されている旧アニメ版『美少女戦士セーラームーン』も、キャラクターたちの私服が当時のトレンドをしっかり反映していてオシャレでしたよね)
別のユーザーからは、「何がすごいって、さくらちゃんのバトルコスチュームと私服が毎回違うこと」との声も。投稿には、さくらがお母さんの形見の服を着るシーンの画像が添えられており、これがファンの記憶を呼び覚まし、「エモすぎる…!」と感動の渦を巻き起こしました。

これに対し、「この服、さくらちゃんが初めてお母さんの服を着た、すごく意味のある回だよね」「おじい様から服を貰って大喜びするさくらちゃん、マジで可愛い」といったコメントが続々。中には「別荘の回は何度見ても泣ける」という声も上がっています。

感動的なエピソードだけでなく、作画のクオリティもファンを驚かせました。「大人になって作画コストを知ってから見返すと、マジでビビる」「変身バンクは本来、アニメ制作の省力化のためにあるのに、『CCさくら』はそこすら使い回さない。今考えると狂気の沙汰!」といった驚きの声が。これほど多彩な衣装を考え出せるのは、まさにCLAMP先生たちの才能のなせる技でしょう。
さらに詳しいファンからは、「『カードキャプターさくら』は、原作者であるCLAMPの大川七瀬先生が自らアニメ制作を主導していたんです。NHKでの放送ということもあり、子供向けでありながらも、安易な変身バンクの使用を避け、毎回きちんと“お着替え”させることで、既存の魔法少女ものの枠を打ち破ろうとした」という制作秘話も飛び出しました。
(ご存知の方も多いと思いますが、『カードキャプターさくら』は原作漫画とアニメで展開が大きく異なります。だからこそ、アニメ制作陣はより一層の熱意をもって制作に臨む必要があったのでしょう)

もちろん、さくらの衣装を語る上で欠かせないのが、親友の「大道寺知世」の存在です。さくらのバトルコスチュームは、すべて知世のお手製。デザインから型紙起こし、縫製までこなし、さらにはさくらの活躍をビデオに収めることにも情熱を燃やしています。

ネットでは「知世ちゃんはもはや熱狂的な撮影班+デザイナー+プロデューサーの複合体」「さくらちゃんに可愛い服を着せて戦ってもらうのが人生最大の喜び」と、その深すぎる愛が度々ネタにされています。

この徹底したこだわりは、作品の大きな魅力となり、放送から20年以上経った今でも、多くのファンの心に鮮明に焼き付いています。作画の美しさ、キャラクターの衣装デザイン、そしてワンシーンワンシーンに込められた情熱。『カードキャプターさくら』は、「毎話衣装を変える」という、現代では考えられないほどのコストと手間をかけた制作スタイルで、「制作陣が本気を出せば、キャラクターデザインが『ダサく』なることなんてありえない」ということを証明してくれたのかもしれません。
via: togetter