うっかり食品の期限を切らしてしまった経験、誰にでもありますよね。もったいない精神から「ちょっとくらいなら大丈夫!」と、自分に言い聞かせて食べてしまったことがある人も少なくないはず。
そんな中、X(旧Twitter)でとある投稿が大きな話題を呼んでいます。投稿主の「Bi」さんが、なんと「消費期限を17時間もオーバーした弁当」を食べてしまったと告白。しかしBiさんは慌てることなく、化学・生物・物理の知識を総動員し、「この弁当はまだ期限切れではない」という驚きの理論を展開します。そのどこか中二病チックで、しかし妙に真剣な考察が大きな反響を呼び、多くのユーザーからその探求心を称賛(?)する声が上がっています。

ことの経緯はこうです。Biさんは問題の弁当を、消費期限が切れる6時間前に冷蔵庫へ入れたとのこと。冷蔵庫の温度は、室温より平均で約15℃低い状態でした。
そこでBiさんは、化学反応の速度を計算する「アレニウスの式」を引用。「低温環境では化学反応の速度が遅くなる。だいたい元の1/3くらいになるから、実質的にはまだ5時間40分しか経過していない。セーフ!」と、見事な(?)理論武装を披露します。
さらに「化学を学んでいてよかった~マジで助かった」と勝利宣言。
しかし、Biさんの知的好奇心は止まりません。「いや待てよ、酵素反応は単純な化学反応の法則に従うとは限らない。酵素には至適温度があるから、もし冷蔵庫の温度が酵素の働きを活発化させるなら、さっきの計算は破綻する……。うーん、次回からは気をつけよう」と、自ら反論を展開し始めます。
そして一言、「生物も勉強しておいて本当によかった~」。

さらに考察は続き、「もし低温でも酵素反応の速度が変わらないなら、反応速度は『分子の衝突頻度』に依存するはず。そうなると、話はまたアレニウスの式に戻ってくる……」と、思考の迷宮へ。
そしてまた一言、「生化学もやっててマジでよかった~~~」。
思考はさらに深淵へ。「でも、分子の衝突頻度は変わっても、酵素が活性化エネルギーの壁を低くする特性を考えると、実際の反応速度は理論通りにはいかないかもしれない。……結論、期限切れのものは軽々しく食べるべきではないな」と、ついに真理(?)にたどり着きます。
とどめの一言は、「物理も履修済みでマジ僥倖。」。

これまでの科学的な自己問答は一体何だったのか。Biさんは最終的に、「胃腸が強ければ消費期限など些細な問題! すぐ腹を壊すような軟弱者になるな! 食べれば無駄にならず免疫力もつく。食わぬは許さん!」と、まさかの精神論に舵を切ります。
さらには「文明が生まれる前からメシを食ってきた人類のDNAに感謝~」と、壮大なスケールの話に。

しかし、この投稿から20分も経たないうちに、Biさんは戦況を更新。「あ、ダメだ。腹痛くなってきた。終わった」。そして、「生半可な科学知識では大自然の摂理には勝てない……。今すぐ専門家にぶん殴られたい気分だ」と、潔く敗北を宣言。この理系脳による精神的勝利法も、期限切れ弁当の圧倒的なパワーの前には無力だったようです……。

この一連の投稿は、まるで連続ドラマのような科学的考察からの壮大な自爆というオチで、多くのネットユーザーを爆笑の渦に巻き込みました。「こういう真面目な顔してバカなことやってる理論、大好きw」「理系脳の思考サーフィン、読んでて気持ちよすぎる」「こういうのを見るためにXやってる」「科学で語ってたのに最後は根性論とか、展開がアツすぎる」。

もちろん、「消費期限は『表示された保存方法を守った場合』の安全の保証だから、自分の体で試すのはやめましょう」といった冷静なツッコミも寄せられています。

ここで豆知識をひとつ。「消費期限」と「賞味期限」の違い、ご存じですか?
消費期限:袋や容器を開けないままで、書かれた保存方法を守って保存していた場合に、「安全に食べられる期限」のこと。お弁当やサンドイッチ、生菓子など、傷みやすい食品に表示されています。
賞味期限:こちらも同じく、書かれた保存方法を守っていた場合に、「品質が変わらずにおいしく食べられる期限」のこと。期限を過ぎてもすぐに食べられなくなるわけではありません。スナック菓子やカップ麺など、比較的傷みにくい食品に表示されています。
もちろん、どちらも正しい保存方法が前提です。Biさんのような探求心あふれるチャレンジは非常にユーモラスですが、皆さんは決してマネしないでくださいね! とはいえ、ネット民にこれだけ笑いを提供したのですから、彼の挑戦は(いろんな意味で)大成功だったのかもしれませんwww。
via: togetter