7月20日に投開票が行われた第27回参議院議員通常選挙。選挙期間中、ある候補者の応援演説がネット上で大きな波紋を広げました。
物議を醸したのは、れいわ新選組の代表・山本太郎参議院議員。なんと、選挙活動の場でアニメ『機動戦士Zガンダム』に登場する人気キャラクター「クワトロ・バジーナ」のコスプレを披露し、その様子を収めた動画をYouTubeなどで公開しました。これに対し、多くのガンダムファンから批判が殺到し、7月22日にはアニメ制作会社のサンライズが公式に声明を発表する事態にまで発展しました。

このパフォーマンスは、れいわ新選組から立候補した、声優の岡本麻弥さんの応援のために行われたもの。岡本さんが『Zガンダム』でヒロインの一人「エマ・シーン」役を演じていたことにちなみ、山本代表がクワトロ・バジーナに扮して登場したようです。

しかし、この試みは多くのガンダムファンの怒りを買うことに。「ガンダムを選挙の道具に使うな!」「作品の政治利用は本当にやめてほしい」「一瞬公式コラボかと思ってしまった」「こういう感覚で選挙に出るのか…」など、SNS上では怒りや失望の声が溢れかえりました。


この状況を受け、サンライズも公式サイトで声明を発表。特定の候補者名には触れていないものの、「ガンダムシリーズの登場人物を想起させる衣装や、同様の演出を用いて選挙運動を行っている候補者がおられます」と指摘しました。
その上で、「これらの活動につきまして、弊社が許諾した事実は一切ございません。また、弊社は特定の政党や候補者を支持するものではございません」と、無許諾の活動であること、そして特定の政治活動を支持しない立場を明確にしました。

今回の件は、多くのファンに「作品が安易に利用された」と感じさせ、アニメや漫画といったコンテンツの政治利用の是非について、改めて議論を呼ぶこととなりました。サンライズによる迅速な声明は、作品の世界観とブランドイメージを守るための毅然とした対応と言えるでしょう。