株式会社ポケモンは、2026年1月26日から3月22日までの期間限定で、ロンドンの自然史博物館にてポップアップストアを開催すると発表しました。このイベントでは、博物館のギフトショップがポケモンの世界観に大変身し、アパレルや文房具、アクセサリー、アート作品、そして本イベント限定の新作ぬいぐるみなど、多数のオリジナルグッズが販売される予定です。



発表によると、ポップアップストアへの入場にはオンラインでの事前予約(無料)が必須とのこと。この措置は、来場者数をコントロールし、一般の博物館利用者の迷惑にならないようにするための配慮とみられます。また、一部の商品はポケモンセンターUKの公式サイトでも取り扱われる予定です。
ロンドン自然史博物館で商業・来館者体験部門のディレクターを務めるアダム・ファーラー氏は、今回のコラボレーションについて「自然界に対する双方の共通の愛情を示すもの」とコメント。さらに、イベントによる収益はすべて、400人以上の科学者の研究活動を含む、博物館の公益的な使命を支えるために活用されると強調しています。
ここで注目すべきは、今回のロンドンでのイベントでは、無料のプロモーションカード配布が予定されていない点です。記憶に新しいゴッホ美術館とのコラボでは、限定プロモカード「灰色のフェルトハットをかぶったピカチュウ」をめぐって大勢のファンと転売ヤーが殺到し、現場が大混乱に陥る事態となりました。
今回は限定ぬいぐるみこそ登場するものの、トレーディングカードとは性質が異なるため、同レベルの争奪戦には発展しないだろうとの見方が一般的です。しかし、海外メディアからはイベントがもたらす潜在的なリスクを懸念する声も上がっています。
海外メディア『TheGamer』は、ポケモンコミュニティの熱狂ぶりは常に「諸刃の剣」であると指摘。多くの人々を博物館に呼び込む力がある一方で、再び収拾のつかない事態を招く可能性もはらんでいると分析しています。彼らによれば、「博物館限定」という言葉だけでも、コレクターや転売ヤーにとっては垂涎の的であり、たとえカードがなくとも、商品の買い占めや転売が横行する恐れは十分にあるとのことです。
同メディアは、運営側がオンライン予約システムで入場者数を制限している点に触れつつも、ロンドン自然史博物館がゴッホ美術館の二の舞にならないためには、なお慎重な計画が求められると釘を刺しています。こうしたコラボ自体は博物館の価値を広める素晴らしい機会であるものの、万全な計画がなければ、熱狂的なファンと転売ヤーの餌食になってしまうと警鐘を鳴らしました。
イベント開催が近づくにつれ、ファンからはロンドン自然史博物館で発表されるであろう新たな限定グッズに期待が高まっています。その一方で、株式会社ポケモンが過去の教訓を活かし、イベントを無事に成功させ、文化とエンターテインメントのコラボレーションにおける良き前例を築けるのか、世界中から厳しい目が注がれています。