(写真:Newmarket Films)
メル・ギブソンが監督に復帰する『パッション』(The Passion of the Christ)の続編、『The Resurrection Of The Christ(原題)』二部作が、このほどローマで正式に撮影を開始した。前作のキャストは一新され、新たな布陣で臨むことが確定している。来月にはアメリカン・フィルム・マーケット(AFM)で各国の配給会社に権利販売が行われる予定だが、それに先立ち、予想をはるかに超える高額な製作費が明らかになった。
米メディア『Deadline』が独占で報じたところによると、『The Resurrection Of The Christ』二部作の総製作費はなんと2億ドルに達するという。1作あたり約1億ドルが費やされる計算で、前作のわずか3000万ドルという極めて低い予算と比較すると、6倍以上という驚きの高騰ぶりだ。

(写真:Newmarket Films)
現時点で『The Resurrection Of The Christ』のあらすじは固く秘密にされているが、監督のギブソンは以前、この続編二部作では「イエス」が地獄を旅する場面や、天使の堕落といった幻覚的なシーンが多く登場すると予告していた。これは、高額なCG特殊効果が多用されることを示唆している。『Deadline』の情報筋も、劇中には天使と悪魔の戦闘シーンや、異次元の領域における善と悪の対決が描かれると指摘しており、その規模は前作を完全に超越している。製作費が急騰したのも無理はないだろう。
ギブソンは以前、観客が物語を理解する上での複雑さを避けるため、『The Resurrection Of The Christ』では英語のセリフを採用する可能性があると述べていた。これは、リアリティを追求し、俳優たちにアラム語やヘブライ語での対話を求めた前作の方針とは異なるアプローチだ。『Deadline』も、今回は実際に英語のセリフで製作されることを確認している。
(写真:Newmarket Films)
『The Resurrection Of The Christ』の前編は2027年3月26日の聖金曜日に、後編はその40日後となる2027年5月6日の昇天祭に公開される予定だ。脚本はギブソンが、『ワンス・アンド・フォーエバー』(We Were Soldiers)や『ブレイブハート』(Braveheart)でタッグを組んだベテラン脚本家兼監督のランドール・ウォレスと共同で執筆した。
キャスト陣は一新された。ドラマシリーズ『ヴァイキング ~ヴァルハラ~』(Vikings: Valhalla)に出演するフィンランド人俳優のヤーッコ・オフトネンが、前作のジム・カヴィーゼルに代わってイエス役を演じる。『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング』(Mission: Impossible – Dead Reckoning)のキューバ人女優マリエラ・ガリガが、モニカ・ベルッチからマグダラのマリア役を引き継ぎ、ポーランド人女優のカシア・スムトゥニアクが、前作のルーマニア人女優マイア・モルゲンステルンに代わって聖母マリア役を務める。その他の新キャストには、イタリア人俳優のピエルルイジ・パジーノ(ペトロ役)、リッカルド・スカマルチョ(ポンティオ・ピラト役)などが名を連ねている。
via: Deadline