アニメキャラやスポーツ選手をテーマに、集めたり交換したり、はたまた対戦して遊べる「トレーディングカードゲーム(TCG)/コレクションカード(トレカ)」市場が、近年爆発的な成長を見せています。日本玩具協会の統計によると、市場規模は右肩上がりで、2024年度には国内で3,000億円を突破しました。
続々と新たなIPがTCGを展開していることに加え、近年の「推し活」ブームも相まって、対戦用・コレクション用問わず、トレカ市場はますます盛り上がりを見せています。

かつては男性プレイヤーが中心だったTCG/トレカ文化ですが、近年は女性や親子連れ、さらにはインバウンド客までが重要な戦力となり、市場の裾野が大きく広がっています。この熱い波に乗って、女性ファンから絶大な支持を得ていた『ハイキュー!!』のTCGも、7年ぶりに復活を発表し、大きな反響を呼んでいます。

全国に26店舗を展開するトレカ専門店チェーン「MINT」の冨永仁さんは、「コロナ禍で巣ごもり需要が増えて以来、売上は年々伸びており、今年は昨年比で約1.5倍にもなっています」と語ります。同氏によると、同店で扱うスポーツ選手カードとアニメ・ゲームキャラクターのTCGの2大ジャンル、どちらも需要が大幅に増加しているとのこと。特に近年顕著な変化は、「女性プレイヤー」「親子プレイヤー」「外国人観光客」の急増だそうです。
「コロナ前は女性のお客様はほとんどいなかったのですが、今は本当に増えました。週末にはお子様向けの大会も開催していて、店内は親子連れでいっぱいです。それに、日本のIPは海外でも大人気なので、外国人観光客の方も買いに来られます。中には一度に100万円近くカードを買っていく方もいらっしゃいますよ!」

以前のTCGショップは「オタクの空間」というイメージが強く、女性や一般の人が足を踏み入れにくい雰囲気がありました。しかし、コロナ禍がこれを変え、人々が「家でも楽しめる趣味」を探し始めたことで、「カードを集める、対戦する」という体験、そして「推しキャラを愛でる」楽しさが、多くの女性を惹きつけました。冨永さんは、「女性プレイヤーが増えたことで、当店でも店内の清潔感やデザインに一層気を配るようになりました。もし、より多くの店舗が女性へのサービスを改善していけば、市場はさらに成長するはずです」と話します。

MINTの女性客層は20代が多く、「推し活」目的で『ポケモン』、『名探偵コナン』、VTuber、サンリオ、ディズニーなどのキャラクターカードを購入しています。最近では、カード対戦に熱中する人も少なくなく、以前と比べて本当に大きく成長しているとのことです。

今やTCGのIPは増える一方ですが、それに伴ってプレイヤー人口も目覚ましい勢いで増加しています。さらに、コレクション目的のカードもファンから熱い支持を受けていることから、この市場は今後も拡大し、新たな客層を開拓していくことでしょう。
via: oricon news