Rockstar共同創設者が語る、『GTA』の舞台がアメリカから離れない理由「それがこのシリーズの魂だから」

『グランド・セフト・オート』(Grand Theft Auto、略称GTA)シリーズは、長年にわたり架空のアメリカの都市を舞台に、犯罪、金、そして自由が交錯する社会の縮図を描いてきた。このほど、Rockstar Gamesの共同創設者であり、元リードライターのダン・ハウザーがポッドキャスト番組に出演し、その理由を初めて明確に語った。GTAは根本的に「アメリカについての作品」だからだという。

ダン・ハウザーは、レックス・フリードマンがホストを務めるポッドキャスト番組のインタビューで、1999年の『グランド・セフト・オート:ロンドン1969』(Grand Theft Auto: London, 1969)を除き、シリーズ全体が一貫してアメリカ文化に深く根ざしていると振り返った。

「26年前に『GTA London』を作りました。あれはPlayStation 1のミッションパックで、面白く実験的な試みでした。しかし、本格的なGTA作品を作るとなると、このIPにはアメリカ的な文化特性が満ちあふれていると感じていて、他の場所に持っていくとしっくりこないんです」とハウザーは語る。

彼はさらに、シリーズがアメリカから離れられないのは、その本質が「アメリカーナ(Americana)」に基づいているからだと指摘した。

「銃、大げさなキャラクター、馬鹿げた社会現象が必要です。これらはすべてアメリカから生まれるものです。もしかしたら、これは部外者から見たアメリカの姿かもしれませんが、それこそがGTAの核心なのです。物語をロンドンや他の地域に移してしまえば、同じ魂は宿らないでしょう」と彼は述べた。

この発言は、GTAが文化に与える影響に関する学術的な研究とも呼応している。米テネシー大学の歴史学教授トーレ・オルソン氏は、2026年に「GTAと現代アメリカ」と題した講座を開設し、このゲームが人々の米国社会に対するイメージをいかに形成してきたかを探求する予定だ。