Valve、Steam Deck 2はコンセプトデザイン完了も性能・技術不足で発売延期 次世代チップの成熟度に注力

Valveが発表したVRヘッドセット「Steam Frame」、据え置き型ゲーミングPC「Steam Machine」、そして新型「Steam Controller」の3つの新ハードウェア製品は、多くのゲーマーから注目を集めている。しかし、それ以上に多くの人が気にしているのは、次世代携帯ゲーム機「Steam Deck 2」がいつ登場するのか、という点だろう。

これに対し、Valveのソフトウェアエンジニアであるピエール=ループ・グリフェ(Pierre-Loup Griffais)氏がインタビューで明かしたところによると、同社は「次世代Steam Deckの姿について、すでにかなり明確な構想を持っている」という。しかし、現段階での発売は見送られる。その主な理由は、性能向上幅とバッテリー持続技術が、Valveが設定する基準に達していないためだ。

グリフェ氏は、Steam Deck 2の開発は途絶えていないと述べている。しかしValveは、20%や30%、あるいは50%程度の性能向上に留まる「半世代機」を投入するつもりはないという。新型機には「わずかな向上をはるかに超える」性能の飛躍をもたらし、同時に妥当なバッテリー持続時間を維持したいと考えている。同氏は、現在市場に出回っているSoC(System-on-a-Chip)では、真の「次世代Steam Deck」の要求を満たせないと強調。そのため、より成熟したチップアーキテクチャと製造プロセスの進展を待ってから、次世代製品を投入する方針だ

Steam Deckは2022年に発売されて以来、PC携帯ゲーム機市場の重要な指標として定着した。その高いゲーム互換性や安定したSteamOSのパフォーマンスは評価されているものの、ハードウェアは発売から約4年が経過しており、演算量の多いPC大作が増えるにつれて、Steam Deckの性能のボトルネックが徐々に顕在化している

このため、プレイヤーがSteam Deck 2に期待を寄せるのは当然のことだ。2023年に登場したOLEDモデルは改良版に過ぎず、性能とバッテリー持続時間の根本的な問題は解決されていない。このため、Valveは真の第2世代機をさらに投入すべきだと広く認識されている。しかし、グリフェ氏は昨年の複数回のインタビューで「少なくともあと数年はかかる」と示唆しており、今回の最新の発言も、今年のホリデーシーズンに新型携帯ゲーム機が発表される可能性がないことを改めて裏付けている。

Steam Deck 2はまだ登場していないものの、その方向性はすでに確立されている。プレイヤーにとっては、期待よりも長い待ち時間になるかもしれないが、Valveは、次世代Steam Deckが単なる小規模なアップグレードではなく、携帯ゲーム機市場を再び塗り替える真の「次世代」デバイスとなることを明らかに望んでいる。


via: IGN