任天堂、ソニックの立ち位置に激おこ!? 『マリオ&ソニック AT オリンピック』、まさかの「足一本」でパッケージデザイン変更の過去

任天堂とセガが奇跡のタッグを組んだ『マリオ&ソニック AT オリンピック』シリーズ。華々しいコラボの裏側で、実はめちゃくちゃ細かい、だけど超重要な「摩擦」があったって知ってました?

なんと先日、開発の裏話が飛び出してきまして、任天堂がプロモーション用のイラストで「ソニックの足がマリオより前に出てる!」って理由で、セガにデザイン修正を要求してたことが判明したんです!

このエピソードは、『Arcade Attack Retro Gaming Network』がセガのベテラン開発者、長谷川亮一さんにインタビューした際に出てきたもの。長谷川さんは、2007年にWiiとニンテンドーDSで発売された『マリオ&ソニック AT 北京オリンピック』の開発に携わっていた方なんです。彼が語るには、この事件はゲームのパッケージ素材を作っていた段階で起こったそうですよ。

長谷川さん曰く、「ちょっと面白い話がありまして、当時、マリオとソニック、そして他のキャラクターたちが競技場に立っているイラストがあったんです。それが外箱のパッケージとか、説明書の表紙、カセットのラベルなんかに使われていたんですよ」とのこと。

しかし、この一見フツーのイラストがまさかの大問題に発展! 続けて長谷川さんは、「ほんの小さなミスだったんですが、ソニックの足がマリオの足より前に出ていたんです。任天堂からは、キャラクターの優先順位を調整するように言われました」と語っています。任天堂から見れば、このディテールは決して些細なことではなく、キャラクターの立ち位置やブランドの象徴に関わる超重要案件だったんですね。

司会者から「セガはこの要求を受け入れたんですか?」と尋ねられると、長谷川さんは「そりゃあ、もう選択肢なんてなかったですよ!」と正直に答えています。

「もちろん直しましたよ」と長谷川さん。「当時、マジで『うわー、これ直さないとコラボ自体がなくなっちゃう!』って思いましたからね」と、任天堂のコラボにおける強気な姿勢が垣間見えるエピソードです。

任天堂が自社キャラのイメージ管理に超厳しいのは、もはや周知の事実。過去には、映画『シュガー・ラッシュ』の制作中、ディズニーに対して、悪役のクッパがちょっとだけカメオ出演する際にも、お茶のカップの持ち方まで任天堂の設定や性格に合わせるよう、詳細な指示を出していたなんて話も伝わっていますよね。

開発中にこんな裏話はあったものの、『マリオ&ソニック AT オリンピック』シリーズはセガに大成功をもたらし、全世界で約1000万本を売り上げ、多くの続編も生まれました。しかし、このシリーズは2020年に惜しまれつつも幕を閉じます。その理由は売上不振ではなく、国際オリンピック委員会がライセンス契約の継続をしないと決定したためでした。

かつてマーケティング会社ISM Ltdに在籍し、このシリーズの関連業務に携わっていたプロデューサーのLee Cockerさんも、以前こう説明していました。「基本的に、国際オリンピック委員会は、このIPを内部で回収して、他のパートナーを探すことで、より多くの収益を得たいと考えていたんです」と。