『本好きの下剋上』アニメOPに生成AI使用で物議、WIT STUDIOが謝罪し差し替えを発表「再発防止に努める」

今期放送がスタートした、香月美夜先生による小説を原作とするアニメ『本好きの下剋上〜司書になるためには手段を選んでられません〜』。その第1話放送後、オープニング映像の背景に生成AIが使用されているのではないかとの指摘が相次ぎ、ネット上で大きな物議を醸していました。

この件を受け、アニメーション制作を担当する WIT STUDIOは4月10日、公式サイトで正式に声明を発表。社内調査の結果、OP映像の一部に生成AIで作成された素材が使用されていた事実を認め、ファンに向けて謝罪しました。また、当該シーンを再制作し、今後の放送では修正版に差し替えることを明らかにしました。

事の発端は、4月4日に放送された第1話。放送直後から、一部の視聴者がOP映像の背景について「AI生成っぽい」と疑問を呈し、SNSを中心に瞬く間に拡散。制作会社であるWIT STUDIOへ問い合わせるファンも現れるなど、大きな騒動へと発展していました。

▼ 視聴者からAI生成ではないかと指摘された背景



その後、4月10日にアニメ公式サイトが更新され、OP映像の制作工程において、一部の素材制作に生成AIが使用されていたことを報告。この事態を重く受け止め、当該シーンを再制作し、第2話以降は修正後のOP映像を放送するとの方針が示されました。

制作を担当したWIT STUDIOも同日に声明を発表。第2話から全面的に修正版へ差し替えることに加え、本作を含む同社作品において、原則として生成AIの使用を許諾していないと説明しました。今回の問題が発生した原因については、制作管理とチェック体制の不備であったとし、「今回の事態を重く受け止め、管理不行き届きの責任を痛感しております」と述べ、ファンや原作者、関係者各位に深くお詫びしました。

なお、本件に美術監督および背景制作会社のNAM HAI ARTは一切関与していないとのことです。今後は社内規定やチェック体制を強化し、再発防止に努めるとしています。

WIT STUDIOは今回の件を機に、制作フローをより一層整備し、社内の管理体制を改めて見直すことを約束しました。近年、クリエイティブ業界における生成AIの利用は大きな議論を呼んでいますが、今回はテレビアニメの映像でその使用が発覚したことで、ファンの間で大きな波紋が広がり、制作会社が事実確認を経て迅速な謝罪と対応に追われる事態となりました。