メルカリの「SOLD」は本当に売れた? 漫画が105万円で売却され、ネットで「マネロンでは?」と疑惑の声

フリマアプリのMercari(メルカリ)は、多くの人が利用しているおなじみのサービスですよね。掘り出し物を探すために活用している人も多いのではないでしょうか。

そんなメルカリで最近、漫画や雑誌、古書、Wi-Fiルーターといった商品が105万円という超高額で出品され、さらに「SOLD」と表示されているのが見つかりました。これらの商品が「どう見ても105万円の価値はない」と見られることから、この写真はX上で大きな話題を呼んでいます。 ネット上では「マネーロンダリング(資金洗浄)」を疑う声や、プラットフォームの在庫表示の仕組みに関連があるのではないかという指摘が上がっています。

ことの発端は、あるXユーザーが投稿したスクリーンショットでした。「メルカリの闇(マネロン?)が怖すぎるんだがなにこれ」というコメントと共に、そのユーザーは1枚の画像を投稿しました。

画像には、『宇宙兄弟』の31巻、『とらドラ!』、雑誌、そして詳細不明の古書などが写っていましたが、驚くべきことに、これらの商品の価格はすべて105万円に設定され、ページには「SOLD」の文字が表示されていました。 この異様な光景に、多くのネットユーザーが困惑しました。

この投稿に対し、「商品写真はダミーで、実際には資金を移動させるための隠れ蓑として使われているのでは」という声が寄せられました。

また、クレジットカードの現金化や、いわゆる「投げ銭」機能を使ったマネーロンダリングを連想するユーザーも現れました。さらに、105万円という金額が、日本の贈与税における110万円の基礎控除額と関係があるのではないかと指摘する声もありました。

しかし、これらはすべてネットユーザーによる推測であり、これらの取引が実際にマネーロンダリングに関わっているという証拠はありません。

議論が白熱する中、メルカリのシステムに詳しいとみられるユーザーから、この騒動には大きな誤解があるかもしれないとの指摘がなされました。その説明によると、メルカリに出品された商品は、在庫数を0に設定するとページ上に「SOLD」と表示される仕様になっているとのことです。 つまり、「SOLD」と表示されていても、必ずしもその価格で本当に取引が成立したわけではない、というわけです。

例えば、ある古書店が実店舗とメルカリの両方で同じ本を販売しているとします。もし商品が実店舗で売れた場合、出品者はメルカリ上で他の人が注文しないように在庫を0に設定するでしょう。問題は、もし出品者が在庫を0にする直前に価格を105万円に書き換えていた場合、ページ上では「105万円でSOLD」と表示されてしまうのです。これでは、事情を知らない人が見れば、本当に105万円で売れたと勘違いしてしまいます。


この指摘を受け、一部のユーザーからは「本当に105万円で売れたわけではないのか」といった声が上がりました。複数の販路で商品を同時に出品している場合に起こりうる結果ではないか、と考える人もいました。

しかし、これで騒動が完全に収まったわけではありませんでした。一部のユーザーはさらに調査を進め、これらの105万円の商品には、複数の異なる出品者が同じ商品画像を使っているケースがあると指摘しました。

これに対し、あるユーザーは「別々のアカウントが同じ画像で販売しているなら、架空取引によるマネーロンダリングの可能性が高い」と述べました。 とはいえ、これも現時点では疑惑の域を出ず、これらの取引が架空のものであるという確たる証拠はありません。また、「SOLD」の表示仕様自体が誤解を招きやすいという点も指摘されています。

メルカリの仕様に詳しいユーザーの中には、本当に見直すべきはプラットフォーム側の表示方法ではないかと考える人もいます。出品者が手動で在庫を0に設定するだけで、実際には取引が成立していなくても、商品ページには「SOLD」と表示されてしまうためです。 これでは、第三者からはあたかもその商品が売れたかのように見えてしまいます。

このような仕組みは、誤解を招くだけでなく、市場の相場を操作するために悪用される可能性も秘めています。例えば、本来は数千円や数万円で取引されている商品に対し、誰かが意図的に極端な高値を付けて「SOLD」表示を作り出せば、その商品が高値で取引されたかのような前例を偽装できてしまいます。これが続けば、消費者の相場に対する判断が狂わされることにもなりかねません。

この一件は現在、X上で大きな議論を巻き起こしており、「105万円」と「SOLD」という異様な組み合わせから、マネーロンダリングや架空取引を疑う声が相次いでいます。 その一方で、メルカリの在庫がゼロになると「SOLD」と表示されるシステムこそが、今回の誤解の大きな原因ではないかという指摘も多くなされています。

そしてこの議論は、多くの人々に「ECサイトの『SOLD』表示は、必ずしもその価格で取引が成立したことを意味するわけではない」という事実に気づかせるきっかけとなりました。 私たちがネットで商品の取引情報を見るときは、その表示の裏にある実際の取引状況にもっと注意を払う必要があるのかもしれません。