声優・緒方恵美さん、『遊☆戯☆王』の「初代」をめぐり心境を吐露 「私が演じた初代…覚えてる人、いるのかな?」

故・高橋和希先生の代表作『遊☆戯☆王』の連載30周年を記念し、初の大型原画展「高橋和希原画展 YU-GI-OH! ART WORKS」が今年12月に東京で開催されます。 これに先立ち、14日からは特別アニメーションも公開されました。

この特別アニメーションが一部の日本メディアで『遊☆戯☆王』の「初代」と報じられたことを受け、声優の緒方恵美さんが反応。 「『初代』の一番最初の『遊☆戯☆王』のアニメで武藤遊戯を演じたこと…覚えてる人、どのくらいいらっしゃるのかな?…ちょっぴり、さみしい。」とXに投稿し、複雑な心境をのぞかせました。

緒方さんは「『初代』は、私のはずなんだけどなあ…。覚えてる人、どのくらいいらっしゃるのかな?もう、今の認識は違うんだなあ。さみしい。」と投稿し、複雑な心境を明かしました。

緒方さんが言及しているのは、1998年にテレビ朝日系列で放送され、東映動画(現:東映アニメーション)が制作したアニメ『遊☆戯☆王』のことです。 当時、主人公の武藤遊戯を演じていたのが緒方さんでした。

この投稿が予想外の反響を呼んだため、緒方さんは後に追伸として投稿。「思いの外バズってしまったので補足。(リプ欄と引用RTに同時返信。ご容赦を)どちらが良いとか、どちらが正しいとか、そういうことを言いたいのでは全くないのです」と前置きしました。

続けて、「『初代』という呼称は、私にとっては長年の『お約束』でした。なので記事タイトルを見て、そのタイトル通りに受け取って…今の認識はもうそうなのかな?と、確認の意味もあって呟いた次第です」と説明しています。

さらに、この「初代」という呼称の由来についても詳しく語りました。「『遊☆戯☆王』が諸事情で別バージョンを制作することになった時、当時の原作サイド及びメインスタッフの皆様から、私達に『今後は【初代】と名乗って下さい』とお声がけ頂いたのです。だから私達はその言いつけを守り、以来プロフィールなどにも(必要であれば)『遊☆戯☆王』(初代)と書き続けてきました。

緒方さんは「初代」という呼び方について、「それは、古いとか、過去の時代のものという意味ではなくーー私達の創ったものが、『遊☆戯☆王』という作品の礎を築いた歴史の中の『(メディアミックスとして)最初の一作』であるという自負と意識が、皆様の中にあったからこその呼称だったと思っています」と、自身の解釈を述べました。

彼女は、後に放送された『遊☆戯☆王デュエルモンスターズ』関連の展開がある際にも、「『遊戯王』DMの初代遊戯」といった表記を見かけることが多かったと明かします(毎回ではなかったとのことですが)。「だから今回、その記事タイトルを見た時、久しぶりに、私達のアニメのことかと思ったのです。で、記事を拝読して、ちょっぴり、さみしくなった。…ただ、それだけのことなのです」と、寂しさを感じた理由を綴りました。

緒方さんはメディアを責めているわけではないと強調。「メディアさんを責めているのではありません。そういう原稿が上がってきたのかも知れないしーー繰り返しますが、『お約束』の仕方が変わっただけなのかも知れない。だから誰も責めないであげて下さいね)」と配慮を見せました。

一方で、今回の投稿をきっかけに、ファンからの愛あるコメントを多数目にしたことにも触れています。「でもお陰で、たくさんの愛あるリプを拝見できました。私達の創った『遊戯王』を愛して下さっている皆様、DMを愛して下さっている皆様、両方愛して下さっている皆様、それぞれの『愛』を感じることができました。ありがとう…!」

自身の投稿をきっかけに『遊☆戯☆王』のアニメについて語り合うファンに感謝を述べつつ、「『論争』になるのは本意ではありませんーーどうか、それぞれが好きな作品・バージョンを、それぞれが楽しく愛でて頂けたらと願っています」と呼びかけました。

最後に、自身が出演した東映版が現在ストリーミング配信されていないことへの残念な思いも吐露。「残念ながら東映版は配信にも乗っていません。でも本当に観てほしい。私達の戦いの成果を!笑←観たいと思って下さった方は、私ではなく、制作会社さんや原作元にお願いしてみて下さい/個人的には本当にどうにもならないので」と綴りました。

そして、「今も、これからも、『遊☆戯☆王』をよろしくお願いします」と締めくくっています。

多くのファンにとって、東映版『遊☆戯☆王』はかなり前の作品であり、その後の『遊☆戯☆王デュエルモンスターズ』でさえ放送から長い年月が経っているため、「初代」という言葉の認識にズレが生じるのも無理はないかもしれません。

とはいえ、今回の「高橋和希原画展 YU-GI-OH! ART WORKS」では東映版の作品は展示対象に含まれていないこともあり、緒方さんとしては思うところがあったのかもしれませんね。