同人誌と聞くと、アニメや漫画などを題材にした二次創作を思い浮かべる人も多いはず。しかし、実際にはあらゆるジャンルを掘り下げた多種多様な作品が存在します。コミックマーケットをはじめとする同人イベントへ足を運べば、二次創作だけにとどまらない、作り手たちの知識と情熱が詰まった作品に出会えます。
そんな中、漫画家・桜真咲さんの同人誌『税務署が来た話。』が、Xに投稿された税務調査の体験談をきっかけに注目を集めています。税務調査をコミカルかつ分かりやすく描いた本作は、税理士をはじめとする税務のプロにも知られているとのこと。さらに、ある国税局内で回覧され、国税庁本庁の長官官房にまで届いたという話も飛び出し、作者本人を大いに驚かせています。

話題の発端となったのは、Xユーザーの「ゆうさん」が投稿した、知人の経営者が税務調査を受けた際のエピソードです。
投稿によると、その経営者は3日間にわたる税務調査で、必要以上のことをほとんど話さなかったそうです。調査官から質問されれば帳簿を出し、さらに尋ねられれば領収書を提示。すべてをきちんと整理された会計資料で回答しました。3日目には調査官から「これだけ資料がそろっていれば、こちらも早く帰れます」と言われ、最終的に追徴課税はなかったといいます。
経営者は後に「口を開いたら負け。語るべきは帳簿だ。」とコメント。また、調査官は敵ではなく、本当に責めるべきなのは、前年のうちに帳簿をきちんと処理していなかった自分自身だとも語っていたそうです。

この投稿が注目を集める中、田村興業を運営するXユーザーが、桜真咲さんの同人誌『税務署が来た話。』は税理士界隈で以前から知られており、プロも購入して読んでいると紹介。税務について学びたい人にもピッタリの一冊だと太鼓判を押しました。
自身が知る限り、税務調査を扱った書籍の中で、その流れを最も分かりやすく解説しているとのこと。税務調査をここまでコミカルに描いた作品は珍しく、内容を理解しやすいため、面白いだけでなく実務面でも参考になる同人誌だと高く評価しています。


この評価には、ほかのユーザーからも共感の声が寄せられました。会計事務所で働いていたという人物は、以前の勤務先で『税務署が来た話。』が「税務調査を受ける側の気持ち」を理解するための参考資料として使われていたと明かしています。

まさかのプロからの高評価を知った桜真咲さんは、「この本、専門家の業界で本当に大丈夫なんですか!?」と驚きを隠せない様子でした。


ほかのユーザーからは、これで税理士のお墨付きも得たとして、「税理士公認同人誌」と冗談交じりに呼ぶ声も上がっています。

さらに本作を推薦したユーザーは、桜真咲さんが税理士会や納税協会による租税教育講座の講師を務めるのもよさそうだと提案。本作を活用しながら「正しく申告し、法律に従って納税すること」をテーマに税務調査を紹介すれば、従来の教科書よりも親しみやすく、分かりやすい租税教育になるのではないかとしています。


さらに驚きの情報も。あるユーザーは、以前から桜真咲さんに伝えたいと思っていた話として、少なくともある国税局では本作が内部で回覧され、国税庁本庁の長官官房にまで届いたと明かしました。関係者の間でも「面白い作品だ」と話題になっていたそうです。もしかすると、実際に税務調査を担当する調査官たちも、作中で擬人化された調査官の姿を目にしているかもしれない……と冗談交じりに推測しています。

この話を知った桜真咲さんは、かなりの衝撃を受けたようで、「国税庁本庁の長官官房……?」と連続で投稿し、信じられないといった様子。ほかのユーザーから祝福されると、「何がおめでたいんだよーーー!!!」と思わずツッコミを入れています。
税務業界からの高評価を受け、今度は税理士向けの研修会やセミナーに講師として呼ばれるのではないかと想像するユーザーも。これに対し桜真咲さんは、自分はただのライン作業員なのに、税理士関係の会合で話を聞きたい人など本当にいるのだろうかと自虐気味に反応しています。

『税務署が来た話。』は、税務調査の実体験を軽妙かつコミカルに描いた同人誌です。読者から支持されるだけでなく、税務の専門家からも評価され、ついには税務当局の内部でも読まれていたという話まで飛び出しました。
まさに「野生のプロ、ここにあり」といったところでしょうか。どんなテーマにも活躍の場があるのが、同人創作の奥深いところ。気になった人は桜真咲さんのXで作品をチェックしてみてください。BOOTHでは電子書籍も購入できます!
